オーストリア・リンツで開催されている「ジェネラリ・レディース・リンツ」(WTAインターナショナル/10月10~16日/賞金総額25万ユーロ/室内ハードコート)のシングルス準々決勝で、全仏チャンピオンで第1シードのガルビネ・ムグルッサ(ス…

 オーストリア・リンツで開催されている「ジェネラリ・レディース・リンツ」(WTAインターナショナル/10月10~16日/賞金総額25万ユーロ/室内ハードコート)のシングルス準々決勝で、全仏チャンピオンで第1シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)が左足首を捻挫し、ビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)との試合途中で棄権を強いられた。  ベースラインの後ろで転んだとき、ムグルッサは7-5 3-6 4-2でリードしていた。涙にくれながら椅子に座ったムグルッサは、足首の治療を受け、テーピングをしてさらに2ゲームをプレーしたが、その2ゲームをゴルビッチが取ったところで棄権を決めた。

 それでも、ほかのトップ選手たちの成績ゆえに、世界6位のムグルッサはWTAファイナルズ出場を決めた6人目の選手となった。これで今月23日から始まるシーズン末のエリート大会の出場権は、あと2席を残すのみとなった。

 キャリア2度目の準決勝で、ゴルビッチは第3シードのマディソン・キーズ(アメリカ)と対戦する。もうひとつの準決勝は、第2シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)と第4シードのカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)の対戦となった。

 キーズは、予選勝者のオセアン・ドダン(フランス)を6-3 6-3で倒し、今季5度目の準決勝進出を決めた。世界7位のキーズは、つかんだ3つのブレークポイントのすべてをものにし、ドダンはマッチポイントでダブルフォールトをおかした。

 この大会でまだ一度もセットを落としていないキーズは、今季、準決勝で3勝1敗だ。彼女は6月のバーミンガムでキャリア2度目のタイトルを勝ち獲っている。

 チブルコバは前年覇者のアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)を7-6(3) 6-4で下し、今季8度目の準決勝に駒を進めた。

 8度のうち優勝2回、準優勝3回の世界10位、チブルコバは、第1セットで一時5-1とリードしながらパブリウチェンコワに巻き返されたが、タイブレークでこのセットを取った。チブルコワは第2セットも5-1とリードし、最終的に3度目のマッチポイントをものにして勝利をつかんだ。

 第4シードのスアレス ナバロは、デニサ・アレルトバ(チェコ)を6-4 4-6 6-2のフルセットの戦いの末に退けた。(C)AP