6月2日の火曜日、「ブラックアウト・チューズデー」というキャンペーンがSNSを席捲し、Instagramにただの黒い四角の投稿が溢れた。アメリカの黒人ジョージ・フロイドさんが警察の暴力により命を落としたことに対する抗議運動が世界中に広まった…

6月2日の火曜日、「ブラックアウト・チューズデー」というキャンペーンがSNSを席捲し、Instagramにただの黒い四角の投稿が溢れた。アメリカの黒人ジョージ・フロイドさんが警察の暴力により命を落としたことに対する抗議運動が世界中に広まったのだ。錦織圭(日本/日清食品)や男子テニス界のビッグ3、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)も次々に支持を表明。ウェブメディアEssentially Sportsが伝えている。【実際の投稿】錦織のブラックアウト【インスタグラム】大坂なおみの悲痛の思いが伝わる投稿

選手らはそれぞれのInstagramのアカウントに黒い画面を投稿。それは力強い連帯と団結のシンボルだ。皆がミネアポリス警察によって窒息死させられたアフリカ系アメリカ人であるフロイドさんのために抗議の声を上げているのだ。

報道によれば、ミネアポリス警察はフロイドさんを偽20ドル札使用の容疑で逮捕。警察官がフロイドさんの首を膝で地面に押さえつけ、窒息死に至らしめた。

先日、元世界ランキング5位のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)も幼い頃から人種差別に苦しんできたことを明かしている。彼はアフリカ人にしては白く、フランス人にしては黒いとみなされてきた。

ツォンガは語った。「子供の頃から何度も、差別されてきた。父は黒人で、母は白人だから、僕は黒人であり白人でもある。その上、僕の小学校で移民の子供は僕一人だった。それがどんな状況だったかは、想像に任せるよ」

元世界1位の大坂なおみ(日本/日清食品)も、差別と抗議行動について発信している。

アメリカではコロナ禍もまだ収束してはいないが、家に引きこもってウイルスに抵抗する代わりに、人々は外へ出て正義のために戦っている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「全仏オープン」での錦織                            (Photo by Aurelien Meunier/Getty Images)