昨年に娘を出産したマッケンジー・ダーンは女子世界ストロー級王座を狙う 米国最大の格闘技団体「UFC」で、史上初の“ママさん世界王者”を狙う選手がいる。美人総合格闘家のマッケンジー・ダーン(米国)は昨年、娘が誕生。出産から4か月後に試合を行う…

昨年に娘を出産したマッケンジー・ダーンは女子世界ストロー級王座を狙う

 米国最大の格闘技団体「UFC」で、史上初の“ママさん世界王者”を狙う選手がいる。美人総合格闘家のマッケンジー・ダーン(米国)は昨年、娘が誕生。出産から4か月後に試合を行うなど、女子ストロー級の頂点を目指す27歳をロシア放送局「ロシアトゥデー」が特集している。

 端正な顔立ちとスタイルでも注目されるダーンは2016年に総合格闘技デビュー。父に有名なブラジリアン柔術家のウェリントン・“メガトン”・ディアスを持ち、世界柔術選手権で2度の世界王者となった実力を持つ。

 娘のモアちゃんを昨年出産し、4か月後の10月にUFC復帰。ブラジルのアマンダ・リバスにキャリア初黒星を喫したが、今年5月31日(日本時間6月1日)に行われた女子ストロー級、ハンナ・シファーズ戦で復活勝利を挙げている。同局は「『ママさんチャンピオンになりたい』 総合格闘家マッケンジー・ダーンは、さらなる歴史を見据える」と見出しを打って記事を掲載。シファーズ戦後のダーンの言葉を紹介している。

「ママさんチャンピオンになりたい。そうすれば、『うん、これは大きな違いね』と思えるから」

 記事では、UFCには「ミシェル・ウォーターソンといった現役のママさん格闘家はいるものの、これまで王座を獲得した者は一人もいない」としている。

ママさん世界王者は初「大きな問題と言えば…」

 ただ、ダーンは「(総合格闘技の世界において)なぜ人々が母親であることを大きな問題として考えるのか、私には分らない」と話し、出産が成功を妨げる要因ではないと考えているようだ。

「大きな問題と言えば、ルーティンが変わることね。娘と一緒であれば難しいわ。ただ、それはアスリートとしてというよりは、精神的な問題だと思う」

 こう語っているダーンが目指す女子世界ストロー級王座には、中国のジャン・ウェイリーが君臨。史上初の快挙となるか、ママさん格闘家の今後に注目だ。(THE ANSWER編集部)