キャム「僕がここに来たのはコナーが広島とサインしたから」──2人とも卒業後はプロ志望だった。NBAや海外リーグなど選択肢は多かったはずだけど、日本を選んだ理由は何だったのだろう?コナー 最初、僕はヨーロッパでプレーすることに興味があった。で…

キャム「僕がここに来たのはコナーが広島とサインしたから」

──2人とも卒業後はプロ志望だった。NBAや海外リーグなど選択肢は多かったはずだけど、日本を選んだ理由は何だったのだろう?

コナー 最初、僕はヨーロッパでプレーすることに興味があった。でもエージェントから日本のリーグを紹介されたんだ。最初は何も知らなかったけど、Bリーグがものすごい勢いで盛り上がってきているという情報を事前にもらったし、日本という国も素晴らしい場所だと聞いてすごく興味が沸いた。街は安全で、食べ物がおいしく、親切な人々。周りに話を聞いても良いことばっかりだったんだ。

キャム 僕の場合、最初はセルティックスからNBAドラフトで指名されるという話を聞いていたんだけど、結局は指名されず、その後はシカゴ・ブルズのキャンプに招待されたんだけど、これも契約には結びつかなかった。だから「どうしたもんかなあ」と思って、ヨーロッパに行くことも考えていたんだ。僕がここに来たのは、コナーが広島とサインしたからかもね(笑)。

コナー 新潟でプレーしているクリント・チャップマン(2014-15シーズンに広島でプレー)はシーズンオフにテキサス大で一緒にトレーニングしていたから、彼からもアドバイスをもらった。それに、佐古(賢一)ヘッドコーチが僕のプレーを気に入ってくれていると聞いた。これも大きかったね。そういうわけでキャムより早いタイミングで僕が契約書にサインしたんだ。

キャム ありがたいことに、広島からはNBAドラフトの前からずっとラブコールをもらっていたんだ。それに、親友のコナーと一緒にプロでプレーできるチャンスなんて滅多にあるものじゃないと思った。それで広島に決めたんだ。あと僕は、『ドラゴンボールZ』とか『NARUTO』とか『幽遊白書』とか、日本の漫画も大好きだったからね。それが決め手というのは冗談だけど(笑)。正直なところ、知らない国に行くのはすごく不安だった。でも、最後は家族やエージェントの後押しもあって、行くことを決めたんだ。

コナー「日本に来て一番気に入ったのはカツ丼だ(笑)」

──日本に来てみて、Bリーグの印象はどんなもの?

キャム 競技レベルはとても高いし、リーグ全体がすごく盛り上がっている印象だね。広島もすごく良いチームだ。佐古ヘッドコーチを中心に、キャプテンの朝山正悟や山田大治といったベテランがうまくチームをまとめている。それに鵤誠司や田中成也、坂田央、北川弘といった勢いのある若手もいる。みんな良い選手だし、チームワークが僕らの強みだ。

コナー 僕もそう思う。日本に来たのは本当に良い決断だったよ。まだリーグが始まったばかりなので分からないことも多いけど、他のチームの外国人選手のレベルも高いし、日本人も良い選手ばかり。広島はみんな仲がいいし、ハードにプレーするから、結束力の強さが武器だね。

──広島という街の印象はどうだろう?

コナー まず驚いたのは、広島に限らず日本の人々のマナーの良さだ。誰に対してもすごく親切だし、礼節を重んじるところは、アメリカ人も見習うべきだね。あと、広島はこんなに海が目の前にあるところだなんて知らなかった。リラックスできる場所がたくさんあって気に入っているよ。食事もおいしいし、住みやすい。居心地は最高だね!

──好きな日本食はある?

コナー 今のところ、日本に来て一番気に入ったのはカツ丼だ(笑)。

キャム 僕もカツ丼がナンバーワンだと思う(笑)。練習が終わると、コナーやダニエルと一緒に地元のスーパーやコストコにショッピングに行くことが多いんだ。日課というより趣味だね。自炊してくつろぐ毎日だよ(笑)。広島はファンも熱いし、とっても住みやすい場所だから最高だね!

──では、最後に今シーズンの抱負をあらためて聞かせてもらえるかな。

キャム もちろん、優勝してB1に昇格すること! インサイドでの自分の持ち味を発揮してチームの勝利に貢献したい。昔からの親友であるコナーと日本で優勝することを熱望しているよ。ファンの皆さん、是非応援よろしくお願いします!

コナー そうだね、何と言ってもB2で優勝してB1へ昇格しなきゃならない。僕自身は、プロとなった今、大学時代とは異なり選手としてステップアップすることが必要だと思っている。チームからの要求に応えられるような選手になりたいね。そして広島は本当にチームワークの良い、最高のチームだ。今シーズンは最高の結果を広島にもたらしたいと考えているよ。エキサイティングなバスケットボールをするので、皆さん広島ドラゴンフライズの試合を見に来てください!