世界耐久選手権(WEC)のLMP1-Hクラスに参戦しているポルシェ・ワークスチームから、マーク・ウェーバーが今季限りで引退することが13日付でリリース発表された。ウェーバーはオーストラリア出身の国際的トップドライバー。この8月で40歳になっ…
世界耐久選手権(WEC)のLMP1-Hクラスに参戦しているポルシェ・ワークスチームから、マーク・ウェーバーが今季限りで引退することが13日付でリリース発表された。
ウェーバーはオーストラリア出身の国際的トップドライバー。この8月で40歳になった。13年まで参戦していたF1では主にレッドブルで活躍し、通算9勝。14年からポルシェでWECに参戦し、F1時代にはつかめなかったドライバー部門世界王者のタイトルを昨年、T. ベルンハント、B. ハートレーとのトリオで初獲得している。
今季もWECでは現在第4~6戦を3連勝中のウェーバー。4連勝を狙う今週末の富士スピードウェイでの第7戦を含む、今季WEC残り3戦がトップレーシングシーンでのラストランということになる(富士の後は11月に上海戦とバーレーン戦がある)。
引退後はポルシェのモータースポーツに関する要職に就くことも発表された。リリースには「Representative」という表現がされているが、これは代表、担当というような意味になる。今後もウェーバーはその経験をポルシェのレース活動を通じて世界に広めていく。
ウェーバーはポルシェというブランドへの深い愛着と敬意を表しつつ、「真なるスピードとダウンフォース、そして競争からは離れることになるが、僕は高い状態にあり続けたいし、新しい任務をとても楽しみにしている」とコメント。
さらにウェーバーは「F1からLMP1への移行はビッグチェンジであり、新たな経験ともなった。ティモ(ベルンハルト)とブレンドン(ハートレー)とのケミストリー(化学反応)は特別で、忘れられないものだ。最後のバーレーン戦では、マシンの中で何が違った感覚を味わうのかもしれないね。残りのレースのすべての瞬間を楽しみたいと思う」と続けている。
14日から走行が始まるWEC第7戦「富士6時間レース」は、ウェーバー引退発表後、最初のレースということでも注目を集めそうだ。
今季限りでの引退を発表したウェーバー(中央)。写真:Porsche
ウェーバーは今季もポルシェ(#1)でWECを戦っている。写真:Porsche
今季限りでの引退を発表したウェーバー(右)。写真:Porsche
今季限りでの引退を発表したウェーバー(右)。写真:Porsche
昨年、WECのドライバーズタイトルを獲得したポルシェの17号車トリオ(今年は1号車)。写真中央、左からハートレー、ウェーバー、ベルンハルト。写真:Porsche