ドラフト5位外野手が開幕1軍へアピール弾、工藤監督「ホッとした部分も自信つけた部分も」 ソフトバンクのドラフト5位・柳町達外野手(慶大)が30日、PayPayドームで行われた紅白戦で3ランを放った。白組のマット・ムーア投手の高めのストレート…

ドラフト5位外野手が開幕1軍へアピール弾、工藤監督「ホッとした部分も自信つけた部分も」

 ソフトバンクのドラフト5位・柳町達外野手(慶大)が30日、PayPayドームで行われた紅白戦で3ランを放った。白組のマット・ムーア投手の高めのストレートをレフトのホームランテラスに運ぶ一発に、工藤公康監督も「びっくりしましたが、ナイスバッティングでした」と称えた。

 慶応義塾大学からドラフト5位で入団。ともに即戦力として期待される同期の佐藤直樹内野手や海野隆司捕手が故障で出遅れる中、最後の紅白戦で結果を残した。柳町は「1軍を目指して頑張っているので、何とか食らいついてやろうという気持ちが結果につながりました」という。

 左打者の柳町にとっては逆方向の左中間への一発。「広角に打てるのは自分の持ち味。いいアピールになったと思います」と表情を崩した。工藤監督も「柳町本人が長打が出てホッとしている部分もあるでしょうし、自信をつけた部分もあるでしょう。(指導してきた)打撃コーチの皆さんにもプラスになったと思います」と、ルーキーが出した結果に大満足だ。

 自粛期間には自らのオープン戦の打撃映像を見返し、速球に対してタイミングが遅れていると反省。自主練習に入ってからは、筑後のファーム施設でマシンを相手に速球打ちに専念してタイミングの取り方を重点的に鍛えてきた。ウエイトトレーニングにも重点を置いて、体重も2キロ増したという。

「1年目から1軍でプレーさせてもらっているので、開幕に向けてアピールしていきたい。もうちょっと修正は必要ですが、一打席一打席成長につなげられるように頑張ります」と、6月2日からの対外試合で開幕1軍への生き残りを賭ける。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)