スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―声援送った鍵山ら日本3選手を海外称賛 新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しを見せ、緊急事態宣言も全面解除された。それでも、多くのスポーツイベントが再開するまで、しばらく時間がかかる。スポーツ…

スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―声援送った鍵山ら日本3選手を海外称賛

 新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しを見せ、緊急事態宣言も全面解除された。それでも、多くのスポーツイベントが再開するまで、しばらく時間がかかる。スポーツロスに嘆くファンへ向け、過去の様々な競技で盛り上がったシーンを「名珍場面特別編」としてプレーバック。今回は今年1月、第3回冬季ユース五輪での一幕だ。フィギュアスケート女子では韓国のユ・ヨンが優勝したが、日本の3選手が韓国の国旗を掲げて応援。五輪公式メディアは実際のシーンを動画で公開し、「これがすべてだ」と他選手に声援を送る姿を絶賛していた。

 原則15~18歳が対象の第3回冬季ユース五輪、フィギュアスケート男子ではショートプログラム(SP)3位の当時16歳・鍵山優真がフリーで鮮やかな逆転優勝を飾った。一方、女子ではユ・ヨンが見事な3回転アクセルを決めるなど圧巻の演技で優勝を果たした。スタンドからは鍵山、アイスダンスの西山真瑚(しんご)&吉田唄菜(うたな)ペアの日本の3選手が熱い声援を送っていた。

 仲良く並んだ3人が合わせて持つのは韓国の国旗。周りの観衆が拍手を送る中で、完璧な演技を見せたユ・ヨンを称えるように笑顔で旗を揺らしていた。競技者としてリスペクトを示す、美しい光景だった。

 五輪公式メディア「オリンピックチャンネル」の公式ツイッターでは「これが全てだ。日本のフィギュアスケーターのユーマ・カギヤマ、ウタナ・ヨシダ、シンゴ・ニシヤマは韓国の国旗を振って、ユ・ヨンのローザンヌでの勝利を祝福した」とキャプションをつけて動画付きで公開。スポーツマンシップを称えていた。

 今後のフィギュア界を引っ張っていくであろう日韓の金の卵たち。切磋琢磨し、2022年の北京五輪へ向けて高め合っていく。(THE ANSWER編集部)