振付師として活躍するボブリン氏「しかし、女性はか弱い」 フィギュアスケートの平昌五輪銀メダリスト、エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)はここ2シーズンに不振に陥っているが、スランプの原因についてロシアの専門家は「彼女はかつて鉄の女性だった。…

振付師として活躍するボブリン氏「しかし、女性はか弱い」

 フィギュアスケートの平昌五輪銀メダリスト、エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)はここ2シーズンに不振に陥っているが、スランプの原因についてロシアの専門家は「彼女はかつて鉄の女性だった。しかし、女性はか弱い」と持論を展開している。ロシア放送局「ロシアトゥデー」が報じている。

 メドベージェワの不振に言及したのは、1981年欧州選手権王者イゴール・ボブリン氏(ロシア)だった。引退後は羽生結弦(ANA)らを手掛けるなど、指導者、振付師として活動している66歳。記事では「ボブリン氏が女性の競技者がキャリアの全ての期間で強い存在であり続けることは不可能であるということを語った」と紹介し、同氏の見解を伝えている。

「私はメドベージェワがすごく安定したスケーターだったことを覚えている」と語ったボブリン氏は「彼女は我々のアイスショー劇団のメンバーと一緒に練習していたことがある。スポットライト、スケーターたち、バーチャル演出の人たちがいたが、彼女は気を散らさず練習していた」と回顧。かつて、ショーの舞台裏で見た姿を明かした。

 その上で「彼女はかつて鉄の女性だった」と表現。「しかし、指導者たちは女性にキャパシティー以上の要求をすることはできない。か弱いんだ。鉄の壁の後ろには美しく、チャーミングでスマートな彼女がいたんだ」と指摘し、女性が継続的に活躍していくことはメンタル面の影響もあり、難しいとの考えのようだ。

 さらに、同氏はメドベージェワがカナダに拠点を移したことにも理由があると言及。マスコミに対し、かつての恩師エテリ・トゥトベリーゼ氏のもとを離れる決断の説明に多くのエネルギーを費やしたとの考えで「マスコミたちが彼女からパワーとエネルギーを奪ったと思っている。彼女は全ての質問に正直に答えようとしていた」と語ったという。

 一方で「ブライアン・オーサーとの練習が上手く行くかどうかは私には分からない」とも指摘していた。メドベージェワは17-18年シーズンを終えた後からオーサー氏とコンビを組み、トレーニングに励んできた。以降、2シーズンは優勝から遠ざかっているが、その状態については母国でも高い関心を集めているようだ。(THE ANSWER編集部)