AEWのリング上でジェリコと関係者を巻き込んで大乱闘 ボクシングの元世界3団体ヘビー級王者マイク・タイソン氏(米国)はエキシビションマッチで復帰の可能性が取りざたされているが、4日前に続いて27日(日本時間28日)にもプロレスの舞台に登場。…

AEWのリング上でジェリコと関係者を巻き込んで大乱闘

 ボクシングの元世界3団体ヘビー級王者マイク・タイソン氏(米国)はエキシビションマッチで復帰の可能性が取りざたされているが、4日前に続いて27日(日本時間28日)にもプロレスの舞台に登場。試合はしなかったが、リング上でレジェンド・レスラーのクリス・ジェリコ(カナダ)と大乱闘を巻き起こした。Tシャツをびりびりに引きちぎってムキムキボディを披露するなど、大暴れの様子を米メディアが公開している。

 53歳のタイソンが荒れ狂っていた。米国のプロレス団体「AEW」のリング上、マイクを持っていた49歳ジェリコと対面。様々な言葉を浴びせかけられると、怒ったのか自身のTシャツに手をかけ、力任せに首元からビリッと引き裂いた。徐々に鍛え上げられたムキムキボディを顕わにすると、最後は上腕二頭筋を見せつけるように威嚇した。

 その後も挑発気味に言葉を交わす2人。会場からはタイソンコールが巻き起こる。これに乗せられたのか、ジェリコの胸を突き飛ばすと、そこから関係者入り乱れての大乱闘が勃発した。大興奮だったタイソンは1度リング外へ連れ出されたが、収まらなかったのか再びリングへ突進。鬼気迫る表情の53歳は、数人がかりで何とか抑えられていた。

 実際のシーンを動画で公開した米放送局「TNT」のAEW専門ツイッターを引用する形で、米スポーツ専門局「ESPN」は記事を掲載。タイソンはUFC2階級制覇のヘンリー・セフードとMMAのビッグネーム数名を引き連れ、リングに入場したという。

ジェリコは10年前の謝罪を要求「KOされる前に謝れ」

 タイソンとジェリコの間には、10年前の因縁があったようだ。2010年1月、世界最大のプロレス団体WWEのトップスターが集った「RAW」で、D-ジェネレーションX対クリス・ジェリコ&マイク・タイソンによるタッグ戦が組まれたが、タイソンが裏切って右ストレートをジェリコにお見舞い。一撃で沈めてD-ジェネレーションXの勝利を演出したのだった。

 この日、リングで再び相まみえた2人は、こんな会話を交わしている。

 ジェリコ「ご苦労。ちょっと静かにしてくれ。いいか、俺はこの瞬間を夢見ていた。10年間もな。『信じているぜ』と言わんばかりに、お前は俺の目を真っすぐ見てくる。興奮するよ。でも、俺はお前とは違う。出ていけ」

 タイソン「お前はチャンピオンの座を盗んだ。お前とは違うんだよ」

 ジェリコ「黙れ。俺の言うことを聞け! 1つだけチャンスを与えてやろう。1つだけだからな。俺への謝罪を要求する。(周囲からのヤジに)待て、待て、待て、待て、待て。黙れって言っただろう! 謝れ、さもなければぶっ飛ばすぞ。今すぐ謝れ! (Tシャツを破って肉体を披露したタイソンに)おお、仕上がっているみたいだな。KOされる前に謝れ。分かっているか?」

 ジェリコが10年前の謝罪を要求後、周囲を巻き込んでの大乱闘に発展したようだ。各所で話題となっているタイソン。注目度は抜群だ。(THE ANSWER編集部)