専門誌では読めない雑学コラム木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第257回“コロナパニック”による自粛要請も、各地域、各方面で次第に緩和の動きが出つつあります。とはいえ、かつての日常が戻るまでにはまだまだ時間がかかり…

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第257回

“コロナパニック”による自粛要請も、各地域、各方面で次第に緩和の動きが出つつあります。とはいえ、かつての日常が戻るまでにはまだまだ時間がかかりそうで、みんな、おっかなびっくりしながら行動しています。

 さまざまな業態において、「3密」状態にならないように気を配り、座席間隔を空けるなどして、慎ましい営業を強いられております。先日、1000円カット屋さんに2カ月ぶりに行って、髪を切ってきました。そこでは、通常8席あった待合席が、2席に減っていました。

 私が行った時はちょうど空いていたからよかったけど、もし混んでいたら、外で待つんでしょうね。雨の日とかだったら、しんどいだろうなぁ~。かえって、風邪をひいてしまうと思うんですけど……。

 そんな話をお店の人にしたら、「本部が決めたことなので、ウチは何も言えないんです。すみません……」と言われました。

 みなさん、いろいろと苦労&工夫をして、コロナ対策を講じているようです。

 そんなわけで、ゴルフ場もコロナ対策を万全に施して、恐る恐る営業をしています。

 クラブハウスも従来のように使えないケースが多く、ロッカールームをはじめ、お風呂や練習場、売店などが使用できなかったり、果ては靴の汚れを取るエアガンまで使用禁止になったりしているところもあります。

 そこまでして、ゴルフをやって楽しいのか?

 おそらく、それでもみなさん、結構ルンルンなんじゃないでしょうか。なにしろ、自宅での軟禁状態がずっと続いていましたからね。散歩に連れていってもらうペットみたいなもので、「わ~い、緑の芝がフカフカ! 外に出られてうれしい!!」なんて、はしゃいでいる人が多いと思います。

 我々オッサンですら、久しぶりのゴルフとなれば、そんなふうに心が躍るわけです。となれば、世の若者や女性だって、同じ気持ちになるんじゃないでしょうか。”コロナ騒動”が終息に向かい、さまざまなことが解禁されていけば、みんな、外に出るきっかけを待っているはずです。

 となれば、日頃オッサンばかりでゴルフをして、たまには「女性とゴルフをしたい」という人にとってはチャンスです。他県への移動も解禁され、おおよそ日常を取り戻しつつあったら、積極的に女性を誘ってみてはいかがでしょう? 誘いに乗ってくれる女性が、結構いると思うんですよね。

(1)女性が誘いに乗ってくれそうなワケ
 なぜ、女性がゴルフの誘いに乗ってくれるのか?

「森林浴効果のあるコースでリフレッシュしたい!」という気持ちもあるでしょう。それ以上に、余計なことを危惧しなくて済む――これが、一番デカい理由だと思います。要は、濃厚接触の可能性がない、ということです。

 ゴルフのあとに口説かれる心配がない……って、そっちの濃厚接触かぁ~。だって、もし男性から不適切な誘いがあっても、「ごめんね。本当は好きだけど、今の時期、まだ濃厚接触はよくないって、言われているでしょ。ほんと、残念だわぁ~」とか言っておけば、簡単に断れますから。そうやって思わせぶりな態度をとっておけば、逆に男性のハートはズキュンってなもんですよ。

 男って、納得のいく断られ方をすると、それでもう満足しちゃうんです。女性にとってみれば、忠実なシモベをさらに追加って感じです。

 まあ、それは冗談として、この時期にそれ以上の関係を求めるのは、ヤボってものです。女性としては、何ら気兼ねすることなく、外の空気を思いっ切り吸って、リフレッシュしたいだけです。そこは理解してあげて、一緒にラウンドを楽しみましょう。

(2)お迎えやエスコートにおける配慮
 女性をゴルフに誘うとして、「明日、スタート9時6分だから、8時半までにコースに来て」と現地集合をうながしても、誰も来てくれませんって。女性の家、または指定された場所に誘った男性が迎えに行くのが筋です。

 けど、車の中でふたりっきりというのは「3密」になりかねません。そこでは、”ハイヤーの運転手さんごっこ”を取り入れてはどうでしょう。

 男性は、白い手袋とマスクをして運転します。そして、女性には後部座席に乗ってもらって、もてなすのです。それなら、乗せられたほうも、まんざら悪い気がしないのでは。

 そうした配慮は、コースに行っても同様です。最近は、乗用カートの人数制限を取り入れているコースがあったりして、定員全員が乗れない場合がありますからね。

 ですから、5人乗りの乗用カートであっても前後に乗るとか、あるいは男性は歩きを選択するとか、そうやって、女性をいたわってあげましょう。いつか、その優しさが伝わるかもしれませんよ。



ここまでするかはともかく、女性にはいろいろと気を遣ってあげたほうがいいでしょうね。illustration by Hattori Motonobu

(3)ディポット跡の砂埋め

 バンカーのレーキは共用物ゆえ、使用させないようにしたゴルフ場もあります。となると、ディボット跡に砂を埋める時に使うスコップも共用物なので、誰かひとりが受け持って、使ったほうがいいでしょう。

 先にも触れた靴のエアガンもそうですが、そもそもトイレの個室ドアだって共用物です。そうやって考え出したら、キリがないですけど……。

 それはともかく、とりあえずダフッた時、ディボット跡の砂埋めは、女性にはさせずに男性が担当するべきでしょうね。「僕が砂をかけるから、プレーに専念して」と恩着せがましく言えるじゃないですか。

(4)ルールも簡略化へ

 基本的にクラブハウスを利用しないのなら、服装も簡略化できます。さらに、ルールやマナーも簡略化の動きになっています。

 とすれば、女性には相当甘いオーケーを出してあげるべきです。そのうえ、”スルーザグリーン6インチプレース”にして、常に状態のいいライから打ってもらいましょう。

 さらに「最大スコアの活用」もして、ダブルスコア以上はカウントしない。すなわち、ショートホールなら「3」の倍、「6」で終わり。それ以上の苦労はさせないであげましょう。

 バンカーもレーキを使えないなら、おそらく荒れ放題です。ならば、女性はノーペナで外にピックアップできる、そう都合よく解釈しましょう。

 とにかく、女性には特典をいっぱいつけてあげて、いいスコアを出してもらって、喜んで帰っていただくのが理想です。

(5)打ち上げは健康ランドで

 現状、ラウンド後に懇親会などをする人はいないと思います。そもそも、ゴルフ場が大規模なコンペを受け付けたりはしないでしょう。配膳するほうだって、まだまだ感染するリスクがありますし、何よりクラスターが起こったりしたら、それこそ大変ですからね。

 どうしても、懇親会をしたいのであれば、以前にも触れたように、『Zoom』などのWeb会議システムを利用した”リモート打ち上げ”でやるのが、健全ではないでしょうか。

 まあでも、男女2人くらいなら、ゴルフ場近くにある郊外の健康ランドに立ち寄るのは、アリかもしれません。そういうところは、たいがい露天風呂もついていますから、女性も喜ぶのではないでしょうか。

 そうして、それぞれお風呂から上がったあと、大広間で軽く食事をするくらいなら、「3密」は避けられます。湯上りの浴衣姿の女性に「おひとつ、どうぞ」なんて、ノンアルコールビールを注がれたりしたら、それだけでもう、気分は揚々じゃないですか。

(6)インスタ映えも…
 どこに出かけてもいい状態となれば、一緒に行った女性には、爽やかな景色で撮った写真など、好きなものをどんどんアップしてもらいましょう。そうして、背後にはイケメン男性に誘われたという”匂わせ”を入れておく……って、なんだんねん。

 早くそんなゴルフができるような日々が戻ってきてほしいですね。