5月23日を皮切りに、唐突のことであった。○参加選手による開催現場撮影禁止について昨今、競輪参加時に選手が宿舎や検車場な…
5月23日を皮切りに、唐突のことであった。
○参加選手による開催現場撮影禁止について
昨今、競輪参加時に選手が宿舎や検車場などの様子を撮影し、SNS上にUPしている状況が見受けられます。
ただ、一部において不適切と目されることもあることから公正安全面を考慮し、競輪参加時の写真撮影は行わないように。
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という主旨、JKAから競輪選手への通達である。
なぜ筆者がこの選手への通達を知ったのか?
それはまず根田空史(千葉94期)選手から相談を受けたからだ。
当サイト・Perfecta Naviは根田選手に
連載フォトアルバム・根田撮【NEDA-DORI】をお願いしている。
コンセプトは『普段はファンが見ることのできない選手の素顔を!』
「それで競輪ファンに喜んでいただきたい、競輪に興味を持ってくれる方が増えたら嬉しい」
根田選手が開催中に写真を撮り始めた契機でもある。
そして、言うまでもなく、当サイトにおいてダントツで一番のアクセス数を誇る人気コンテンツ。
そういうこともあるので、根田選手は筆者への気遣いもあり、真っ先に相談してくれたのだと思う。
ただ、この時点で、この通達(選手へのものなので)は初耳である訳だし。
業界紙扱いで取材させていただけるものの。
筆者自身が書くのも何だが、当サイトは所詮のところは“なんちゃってメディア”でしかない。
JKAが決定したことに物申す権限など考えるだけムダなこと。
この通達は最悪で……連載終了や休止、もしくはシフトチェンジをしての継続しかなくなる。
もちろん、筆者としてはシフトチェンジしてでも
「連載継続の気持ちです」と、根田選手にはハッキリ意向を伝えた次第。
根田選手の後には金子貴志(愛知75期)選手とも話しをする機会が。
10ヶ月前からYouTube【Colorful Style】にて。
あらゆる角度から競輪の魅力を知っていただきたいと、奮闘しているのは2013年GP覇者でもあるユーチューバー。
「まだまだ試行錯誤ですよ。昔はレースで結果を残すことが一番のファンサービス。今もそれは変わらないけど、時代に合ったファンサービスも絶対に今の競輪界に必要なもの。新しいファンを獲得するチャンスでもあるはず」
そのように訴えて、地道な活動で、着実にチャンネル登録者数も増やしている。
筆者も金子選手の語ることに賛同、選手自身から発信するということも大きな付加価値である。
それだけに金子選手も
「他のやり方を考えなくてはいけなくなりますかね……」
今回の通達には戸惑いを覚えたようだ。
高橋京治(埼玉51期)選手は
「自分の場合は競輪以外での繋がり。SNSで趣味のロードバイク、車、西武ライオンズファン、浜田省吾ファンなどに競輪のことを少しでも知っていただきたい気持ち。あとは何よりも引退された先輩・同期・後輩たちが自分の投稿なんかでも喜んでくれる。そういう繋がり、勝手ながらも競輪界の広報の一つだと思っていた」
とても残念がっていた。
そして、前述の金子選手と高橋選手は引退レースが行われる時のことにも言及。
ビッグネームの選手の引退であれば報道やファンも多数、集まるだろうが。
ミッドナイト(無観客)のチャレンジ戦で引退する選手だっている。
そんな時に苦楽を共にした、お世話になった引退する選手との思い出の写真を何枚か撮っておきたいという気持ちは当たり前である。
競輪ファンもそういう写真やシーン、選手同士だからこそ見せる表情を望み、バンクを去っていく選手を惜しむことができる。
これが幸か不幸か、引退選手と斡旋が被ってしまった選手は写真の1枚も撮れなくなってしまう。
ファンに伝えることも難しくなってしまうのだ。
このように“なんちゃってメディア”の編集長の力量では3選手の声を拾うのが精一杯だが。
共通している想いは『競輪界のプラスになるように』であることは間違いない。
仮に通達にあるように“一部において”はあったのかも知れない。
でも、それに該当してしまった選手も決して『競輪界のマイナスになるように』は考えていなかったはずだ。
単に判断が甘かった、誤解を招いてしまうようなことがあった。
それは野球で言うならば一つのエラーではないだろうか?
どんな守備の名手だってエラーはするし、それを挽回する機会だってある。
(ボーンヘッドによるエラーを繰り返していては見切られるだけだが)
3選手から伺ったところ。
これまでSNSに投稿することに関して、明確なルールは存在していなかったそうだ。
それならば今回のエラーを機に、正式なルールを作るべきではないか。
これはOK!それはNG!をハッキリさせる。
(後に改善や改定も必要になるだろうが)
そのルールはJKAと選手間の秘匿なものではなく、ファンにも開かれた“鏡張りの部屋”のルールを。
そして、これまでルールが存在しなかったから面倒も生じるかも知れないけれども。
報道に倣った形で“取材申請”のようなものを提出しても良いのでは。
目的=ファンサービス・新規ファン獲得
掲載=自身のSNS(アカウント明記)
このような経緯でカメラ持ち込みの許可を得る。
提出したものと相違がある、取り決めたルールから外れるものがあれば処罰もある、ルールですからね。
でも、ルールは縛るものでもあるが、ルールがあることで堂々と、という側面も持っている。
そこから生まれてくる、選手の目線だからこその新しいファンサービスの形もあるのでは?
「競輪選手はレースに出るため、結果を出すため、競輪場に入っているんだろう」
そう考える方もいるだろう。
であるが、前検日から4日〜5日、G1レースによっては丸々1週間。
競輪選手は外部との接触を禁止され、管理区域内で過ごす。
全ての時間で競争のことだけを考え、没頭している選手がいたら……。
そりゃ、理想ではあるかもだが、もはや神の領域ではなかろうか(苦笑)。
逆に強い選手こそメリハリをつけて、自分自身が楽しむ時間を持っているはず。
読書が趣味、DVD鑑賞が趣味という選手も多いようだが、カメラが趣味という選手もいるのだ。
その趣味が自分の楽しみだけでなく、ファンサービスや競輪界のプラスになる可能性も含んでいるのだったら。
このまま一方的に禁止というのは非常にもったいないことだと、筆者は思う。
選手も感情的にSNSで愚痴や不満を漏らし、ファンや仲の良い選手の同意を得ることで満足してしまわないこと。
それは正しいSNSの使い方とは言い難い。
まずは主義・主張をキッチリ選手会から通す形で、JKAとの協議へ持っていく、進展させるのが正攻法だろう。
ここまで“なんちゃってメディア”編集長の戯言ではあるのだが。
正攻法により別の着地点があることを願うばかりだ。
選手でなくても『競輪界のプラスになるように』という気持ち、ファンの喜ぶ顔が見たいのは同じですから。
*BREAK*
破壊、割れる、折れる……などの他に、
小休止(休憩)、変わり目(分岐)、夜明けという意味も持つ。