スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―昨年12月のデュボアVS藤本京太郎 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。スポーツロスに嘆くファンへ向け、過去の様々な競技で盛り上がったシー…

スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―昨年12月のデュボアVS藤本京太郎

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。スポーツロスに嘆くファンへ向け、過去の様々な競技で盛り上がったシーンを「名珍場面特別編」としてプレーバック。今回は昨年12月に英ロンドンで行われたボクシングのWBOインターナショナルヘビー級タイトルマッチだ。王者ダニエル・デュボア(英国)が同級15位・藤本京太郎(角海老宝石)に2回KO勝ち。強烈な右ストレートに、現地実況席は「起き上がれるワケない!」「ワオ、なんてショットだ!」と興奮状態になっていた。

 藤本は髪を赤とグリーンに染め上げ、後頭部に日の丸をあしらうド派手なスタイルでカッパーボックス・アリーナのリングに登場。初回から劣勢だったが、2回に地力の差を見せつけられた。王者デュボアがタイミングのいい左のジャブで初ダウンを奪うと、英国で中継していたテレビ局「BTスポーツ」の実況は驚きを隠しきれなかった。

「ジャブ一発でダウンです。皆さん、信じられますか?」と興奮気味に語ると、そこからデュボアはエンジン全開。ロープ際に挑戦者を追い詰めてラッシュを浴びせた。強烈な右ストレートを凄まじい打撃音とともに着弾させると、藤本はダウンした。仰向けに倒れ込んだ表情は呆然自失。レフェリーは即座に試合を止め、衝撃のKO決着となった。

 実況は「これはキョウタロウ・フジモトにとってはグッドナイト(おやすみ)でしょう。偉大な右。ターゲットを打ち抜きました。起き上がれるワケがありません!」と絶叫。すると、解説も「ワオ、なんてショットだ!」と脱帽するしかなかった。プロ15戦全勝中の22歳のホープは圧倒的な実力を見せつけていた。(THE ANSWER編集部)