テニスの世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が最後に公式戦でプレーしたのは、2月の「ATP500 ドバイ」決勝でステファノス・チチパス(ギリシャ)に勝利した時だが、ジョコビッチはこのパンデ…

テニスの世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が最後に公式戦でプレーしたのは、2月の「ATP500 ドバイ」決勝でステファノス・チチパス(ギリシャ)に勝利した時だが、ジョコビッチはこのパンデミックの中でも、次の試合に臨む準備はできているようだ。ウェブメディアEssentially Sportsが報じている。ジョコビッチのコーチであるゴラン・イバニセビッチ氏が明かしたところによると、ジョコビッチは故郷セルビアのベオグラードに帰る予定にしている。そこでヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)やセルビアテニス協会が開催を企画している地元の大会に出場するつもりだ。

ジョコビッチは現在、新型コロナウイルスによる外出禁止期間中をスペインのマルベーリャで過ごしている。2ヶ月の厳格なロックダウンと隔離期間を経て、スペインは規制を緩和し、ジョコビッチは今週トレーニングを再開。セルビアへの渡航許可も下りるようだ。

イバニセビッチ氏によれば「ジョコビッチはベオグラードに帰る。それから、どの大会に出場するか決める。ティプサレビッチも、そしてセルビアテニス協会も、大会を企画している。ハイレベルな選手たちが出場する、ハイレベルな大会になるだろう」ということだ。

先日ティプサレビッチは「東ヨーロッパ選手権」と銘打った大会を6月15日から彼のアカデミーで開催すると発表。男子の出場選手はドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)、ダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)、ニコラス・バシラシビリ(ジョージア)、ビクトル・トロイツキ(セルビア)、ラスロ・ジェレ(セルビア)、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)など錚々たるものだ。同時に女子の大会も企画されている。

ジョコビッチは2020年シーズンを「ATPカップ」「全豪オープン」「ATP500 ドバイ」3大会制覇という最高の形でスタート。彼は今年に入ってまだ1試合も敗れていない。グランドスラム17回優勝を遂げているジョコビッチのコートへの復帰が待たれる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「ATP500ドバイ」でのジョコビッチ

(Photo by Tom Dulat/Getty Images)