2020年、世界は次々と災害に見舞われている。ロジャー・フェデラー(スイス)は、オーストラリア森林火災の被害者、新型コロナウイルスのパンデミックにより苦しむアフリカの貧しい子供たちと、世界中の苦しむ人々に援助の手を差し伸べている。彼の寄付額が、2020年最初の5ヶ月ですでに500万ドル(約5億3800万円)を超えていることが分かった。Tennis World USAが伝えている。最初は今年の1月だった。フェデラーと盟友ラファエル・ナダル(スペイン)は、オーストラリアで約1860万ヘクタールを焼いたといわれる森林火災からの復興のため、一緒に17万ドル(約1800万円)以上の寄付を発表した。

当時、フェデラーは「大変なことだ。自分の国に起こったら、どうだろう。スイスは運良くこんな事態になっていない、だから喜んで助けるよ。いつだって喜んで僕の時間でも、お金でも助けになるならば。少なくとも、自分がやるべきことはしたい」と語っていた。

2020年は、あまりプロテニスを見られる機会がなくなってしまった。その中では南アフリカのケープタウンでロジャー・フェデラー財団の主催により行われた「Match for Africa 6」エキシビションは、今シーズンのハイライトの一つと言えるかもしれない。

フェデラーとナダルは、マイクロソフト創設者のビル・ゲイツ、コメディアンのトレバー・ノアと共に、5万人を超える観客の前でエキサイティングなエキシビションを行い、アフリカの貧しい子供たちのために300万ドル(約3億2300万円)以上を集めた。

エキシビションの後のコート上で、フェデラーは「今夜ここにいられることは素晴らしい特権だ。もちろん、僕らは最高のテニスをしたいと思っている、僕らはそれで世界に知られているのだから。またラファと試合ができるのは本当に嬉しいけど、それが南アフリカの、この美しいケープタウンの町で初めて行われることは、僕にとって何より意味のあることなんだ。いろんな意味で、本当に特別なことだ」と言った。

さらにフェデラーは妻ミルカさんとともに、新型コロナウイルスの影響を受けたスイスの家庭を援助するため100万ドル(約1億760万円)を寄付。スイスでの新型コロナウイルス感染者数は3万人を超え、1600人以上の死者を出している。その際、彼はInstagramに「我々は困窮する家庭を、すぐに、面倒な手続き不要で援助しなければならない」と綴った。

またフェデラーはアフリカの貧しい子供たちとその家族のためにも100万ドルを寄付。それによって6万4千人以上のアフリカ人に食料が供給される。

※為替レートは2020年5月21日時点

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「全豪オープン」でのフェデラー

(Photo by Chaz Niell/Getty Images)