グループリーグB第3節の試合動画が18日に配信された。ここまで1分1敗の立大は東大(2勝)と対戦。試合開始早々に失点を許すも、前半終了間際に熊瀬(営3=FC町田ゼルビアY)がボレーシュートを決め、1−1で引き分けた。立大は前節終了時点で1位通過の可能性が消滅していたが、スタメン動画とハイライト動画の「いいね」とリツイートの数で他大を上回り、敗者復活枠で決勝トーナメント進出を果たした。準決勝は早大(グループA1位)と対戦し、試合の動画は22日(金)に公開される。


ゴールを決め喜ぶゲーム内の熊瀬【サッカー部公式インスタグラムより】

開始9分にカウンターからピンチを迎える。右サイドを崩されると、最後はディフェンス陣よりも一歩前で簡単に合わせられ失点。早くも敗戦ムードが漂ってしまうが、CFの熊瀬は落ち着いていた。前線でのプレッシャーを増やし、攻撃時はワンタッチでボールをさばく。地味なプレーを重ねながら虎視眈々とゴールを狙っていた。

歓喜の瞬間は突然訪れた。0−1のまま迎えた45分。右サイドの五味(済3=桐光学園)のクロスが起点となった。ペナルティエリア内にいた熊瀬は相手のマークを外すと、ゴールに背を向けるかたちでフリーに。「クロスが良かった。ワンタッチプレーヤーとしてあとは決めるだけでした」。バイシクル気味に右足で合わせたシュートは、キーパーの手の届かないゴール左隅に吸い込まれた。


ゲーム内の熊瀬のゴールに喜ぶ実況の熊瀬【サッカー部公式ツイッターより】

第1節の法大戦では、関東1部の強豪相手に何もできず0−2で完敗。筑波大と対戦した第2節でも決定機を外し、チームはスコアレスドローに終わっていた。

「みんな頑張ってパスをつないでくれているけど、結果として勝てていない状況。ストライカーとして、チーム初得点は絶対に俺が決めるっていう思いで」。

強い決意を胸に挑んだ背番号99は今節、“立教のエンターテイナー”の名にふさわしいビューティフルゴールで会場を沸かせた。得点後は鬱憤を晴らすように雄叫びを上げガッツポーズ。アシストの五味や森保(コ2=サンフレッチェ広島FCY)と喜び合った。


オンライン取材にも応じてくれた。エンターテイナーは自粛期間中もサッカーと笑いのことは忘れない

試合はそのまま1−1で終了。立大はすでに1位突破の可能性が無くなっていたが、スタメン動画とハイライト動画の「いいね」とリツイートの数で法大と筑波大を上回り、敗者復活枠で決勝T進出を果たした。

決勝T1回戦(準決勝)の相手は予選3戦全勝の早大。3試合9得点の攻撃陣をいかに封じ込めるかが勝敗の鍵を握る。「強敵だろうが関係ないし、勝つ気でいる。次も絶対に俺が決める」と熊瀬。プレーでも実況でも魅せる男は、今度こそ自身の得点でチームを「勝利」に導く。

(5月20日・小根久保礼央)