国際的に注目を浴びた中で防疫体制を徹底 新型コロナウイルスによる大会中止期間を乗り越えた女子ゴルフの韓国ツアー。メジャー・KLPGA選手権(レイクウッドCC)が17日まで行われ、プロ3年目の朴ヒョンギョンが通算17アンダーで涙の初優勝を果た…
国際的に注目を浴びた中で防疫体制を徹底
新型コロナウイルスによる大会中止期間を乗り越えた女子ゴルフの韓国ツアー。メジャー・KLPGA選手権(レイクウッドCC)が17日まで行われ、プロ3年目の朴ヒョンギョンが通算17アンダーで涙の初優勝を果たした。現地メディアは他国に先駆けて開幕し、無事に4日間の競技を終えた自国のメジャーを「成功裏に終えた」と振り返っている。
“世界最速”で開幕したメジャー大会は、20歳の新生のツアー初優勝で幕を閉じた。「新型コロナの中、成功裏に終えたKLPGAチャンピオンシップ」の見出しで報じたのは、地元紙「スポーツ東亜」だった。
世界に先駆けて開幕した韓国でのビッグタイトルだけに、「アメリカ、日本、ヨーロッパなどの重要リーグが中断されたため、海外マスコミなどの関心が高かった」と注目度の高さを伝え、さらに「状況が状況であるためにKLPGAとレイクウッドCC側は何よりも防疫に徹した」と“厳戒態勢”だった大会を、具体的なコロナ対応マニュアルに触れつつ振り返っている。
「関係者と取材陣だけでなく選手たちも会場に到着してすぐに体温チェックをした。“ウォークスルー型の特殊UV殺菌施設”を通らなければならない。食堂ではひとりでご飯を食べなければならず、練習場では最低1メートル以上離れて練習した。練習グリーンでも必ずマスクを着用するなど、過去大会と完全に違う環境を経験することとなった」
実際にプレーした選手も笑顔「家でひとり練習するより嬉しい」
さらに朴の優勝の瞬間にもフォーカス。「最終ラウンドでは優勝者の朴ヒョンギョンが、“チャンピオンパット”を成功させると、一斉にマスクをつけた同僚たちが近づいて優勝セレモニーの言葉をかける姿は“新型コロナとの戦い”の中で行われた今大会を表す象徴的な場面だった」と脚光を浴びせている。
記事によると、選手のマスク着用は義務化されているわけではなかったが、実際にマスクを着用してプレーする選手が多く見えたという。
世界ランク10位のイ・ジョンウン6は大会を振り返り、「新型コロナという大きな危機の中でこのように大会を行うことができたということだけで、全ての人に感謝している」「いくつか不便なところがあったが、そのような部分は受け入れられる程度だった」「家でひとり練習するより大会に出場できて嬉しい」などと明るい笑顔を覗かせていたという。
またKLPGA関係者も「KLPGAチャンピオンシップは新型コロナの中で韓国ゴルフだけでなく世界ゴルフ史に多くの意味を残した」と高く評価している。
各国の先陣を切り、その結果が注目された韓国ツアー。選手、関係者、そしてメディアにとっても大団円を迎えられたようだ。(THE ANSWER編集部)