写真:竹本朋世の卓球ギア/撮影:ハヤシマコ卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。第65回となる今回は、淑徳大学時代に全日本学生卓球選手権大会(全日学)ダブルス3位の実績を持ち、2020年からは実業団・十六銀行でプレーする竹本朋世…

写真:竹本朋世の卓球ギア/撮影:ハヤシマコ

卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。

第65回となる今回は、淑徳大学時代に全日本学生卓球選手権大会(全日学)ダブルス3位の実績を持ち、2020年からは実業団・十六銀行でプレーする竹本朋世の卓球ギアを紹介する。

竹本朋世の卓球ギア




写真:竹本朋世(十六銀行)/撮影:ハヤシマコ

戦型
 左シェーク裏裏
ラケット
 ビスカリア(FL・バタフライ)
ラバー
 フォア:テナジー05(トクアツ・バタフライ)
 バック:テナジー80(トクアツ・バタフライ)
ユニフォーム
 十六銀行ユニフォーム
こだわりのもの
 いとこ手作りの御守り
 卓球ノート
※ギアは取材時点のもの

実業団選手になって親孝行

両親の影響で「気づいたら卓球を始めていた」という竹本は、高知の名門・明徳義塾中高で腕を磨き、インターハイでは団体戦3位になった。大学は関東学生卓球リーグに所属する淑徳大学に進学し、4年時には全日学ダブルスベスト4を記録した。

明徳義塾高時代は「毎日朝練があって5時起きでした。授業が終わったあと21時くらいまで練習してました」と厳しい環境に身を置き、自らを鍛え上げた。淑徳大でも「月曜日以外は全部練習でした」とまたも卓球漬けの日々を送った。「きつい生活には慣れましたね」と学生時代を振り返りあっけらかんと笑う。




写真:竹本朋世(十六銀行)/撮影:ハヤシマコ

竹本は大学卒業後、十六銀行でプレーすることを決めた。

「小さい時からずっと卓球をやっていたので、仕事と卓球が両立できる環境で就職したいなと考えていました。その時に十六銀行の河田監督から連絡があって、練習に一度参加させてもらって、私もこういう環境でやっていきたいと十六銀行に入社させていただきました」と理由を語った。

「私が実業団選手になって両親はすごく喜んでました」と卓球での親孝行に笑顔も覗かせた。

竹本の用具のこだわりは?

竹本の使用用具は、ビスカリア(FL)にフォア:テナジー05(トクアツ)、バック:テナジー80(トクアツ)。




写真:竹本朋世(十六銀行)/撮影:ハヤシマコ

「大学のときにいろいろなラケットやラバーを試したんですけど、ビスカリアはすごく威力が出ました。石川佳純選手も使っていて、強い人が使っている用具を真似しようと。ラバーもみんなが使っていていいなと思ったので」とラケット、ラバーの使用理由を教えてくれた。

ある意味、王道の用具ではあるが、だからこそ性能を引き出せるかどうかは本人の実力に左右される。竹本は厳しい練習で腕を磨き、王道のラケット、ラバーを使いこなしている。




写真:竹本朋世(十六銀行)/撮影:ハヤシマコ

愛用品は、小学生のいとこが作ってくれたという御守りと卓球ノートをあげた。

「小学2年生と4年生のいとこが一個ずつ作ってくれました。大学生になるときにもらって、4年間ずっとラケットケースに入れていました。卓球ノートは分析用で試合前に見ますね」とそれぞれのエピソードを教えてくれた。

社会人1年目の目標を竹本に尋ねると「自分にできることを精一杯して、日本卓球リーグでの優勝を経験したいと思います。個人としては、シングルスかダブルスで全日本社会人のランキングに入りたいです。まずは一戦一戦を精一杯戦います」と謙虚ながらも力強い意気込みを語ってくれた。




写真:竹本朋世(十六銀行)/撮影:ハヤシマコ

十六銀行の先輩たちについては「優しいです。卓球のときと普段とで雰囲気が違う。卓球になると勝負にこだわって負けず嫌い。練習が終わると優しくて話しやすい。良いチームです」と顔をほころばせた。

2019年、年間王者に輝いた十六銀行に竹本がフレッシュな風をもたらしてくれるだろう。

取材・文:山下大志(ラリーズ編集部)