強化指定選手に復帰も、タラソワ氏は慎重

 フィギュアスケートのアリーナ・ザギトワ(ロシア)が2020-21シーズンへ向けたロシアの強化指定選手に復帰したことが伝えられているが、数々の名スケーターを育ててきた母国の重鎮タチアナ・タラソワ氏が持論を展開している。現地メディアが報じている。

 18日に18歳の誕生日を迎えたザギトワ。昨年12月に競技休止を表明していたが、今回の強化指定選手入りによって競技への復帰が取り沙汰されている。そんな中でタラソワ氏をインタビューしているのは、現地スポーツ紙「スポルトエクスプレス」だ。「タチアナ・タラソワ氏が、アリーナ・ザギトワが競技生活に戻るプランについて意見を述べた」と題した記事を掲載している。

 まずインタビュアーから「あなたにとってザギトワがキャリアを一時的に休止するという決断は意外なものでしたか?」という問いかけに対しては、「思うに彼女は正しい決断をしたと思います」と断言したうえで、こう続けている。

「それは彼女とコーチたちに先見の明がありました。コーチたちはアリーナを引退させるのではなく、彼女が一時的な休止を取ることを考えつきました。もし今、シニアの年齢制限が18歳からになれば、彼女はすべてのタイトルのためにすぐに戦うかもしれません」

 かねてからシニアの年齢制限を17、18歳からに引き上げるべきだと提言しているタラソワ氏。年齢制限次第では、ザギトワは即座に競技復帰して再びのタイトルを目指すだろうと推測している。

「彼女は4回転ジャンプを練習したくはないでしょう」

 一方で、取材者からの「あなたの考えでは、彼女はやはり復帰するのでしょうか? それとも平昌五輪で金メダルを獲った後、彼女にとって、もう大きなモチベ―ションがないのでしょうか?」という問いかけには持論を展開している。

「誰かにとっては、一度、五輪チャンピオンになることで十分でしょうし、誰かにとってはそうではありません。アリーナには力強くて美しいジャンプがあります。しかし、例えば、彼女は今、激しい練習を再開して4回転ジャンプを練習したくはないでしょう。私は、彼女が4回転ジャンプを習得できるだろうと確信していますが、いずれにせよ少女たちが練習しているような規模にはなりません。トルソワが跳んでいないのは(4回転ジャンプの中で)ループだけなのですよ!」

 4回転ジャンパーが席捲している女子フィギュア界。ザギトワが復帰し、仮に4回転を習得してもアレクサンドラ・トルソワやアンナ・シェルバコワらには敵わないと暗に指摘している。

 この流れで、再度ザギトワの競技復帰についてきかれたタラソワ氏は「私は彼女に戻ってきてもらいたいと思っています。もし年齢制限のルールが変わったら、彼女は復帰するかもしれません。もし変わらなかったら、復帰しないと思います」とも話している。

 競技復帰については公には言及していないザギトワ。自らの口で力強く復帰を語るのか注目が集まる。(THE ANSWER編集部)