写真:ベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)/提供:ittfworld新型コロナウイルスの感染拡大のため、スポーツの活動自粛が続く中、卓球ルーマニア代表の過ごし方をルーマニアメディア『ガゼタ・スポルトゥリロル』が報じた。ルーマニアでは、2ヵ月の…

写真:ベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)/提供:ittfworld

新型コロナウイルスの感染拡大のため、スポーツの活動自粛が続く中、卓球ルーマニア代表の過ごし方をルーマニアメディア『ガゼタ・スポルトゥリロル』が報じた。ルーマニアでは、2ヵ月の制限の中、エリザベタ・サマラやベルナデッテ・スッチらが、フィジカル、メンタルともに維持しようと努力を重ねていた。

エリザベタ・サマラの場合

Tリーグ女子・トップおとめピンポンズ名古屋に所属したサマラは、「最初は困惑した」語った。しかし、室内に卓球台を設置し、卓球マシンと練習することで調整を続けたようだ。




写真:エリザベタ・サマラ/提供:ittfworld

同メディアによるとサマラは「2021年の五輪が待ちきれません。1年は長いですが、チームでメダルを獲得するという目標を達成できるように、トレーニングやゲームプランの向上に多くの時間を割くことができます」と現在の状況をポジティブに捉えている。

ベルナデッテ・スッチの場合

一年中シーズンが続くと言われる卓球界において、これほどまでに遠征や試合がなく時間があるのは珍しい。近年、2度のヨーロッパチャンピオンとなったスッチは、ガレージに卓球台を設置し練習を続けながらも、空いた時間を活かして、化粧やドイツ語を学んだという。




写真:ベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)/提供:ittfworld

さらに「私にとって最もよかったことは、家族と多くの時間を過ごすことができたことです」と家族サービスに時間をさけたことを明かした。「2021年が楽しみです。すべてが順調で私たち全員が健康であれば、2021年に東京でメダルを獲得する夢をかなえることができます」と力強く意気込んだ。

ルーマニアの状況は?

同メディアによると、現在、ルーマニアは非常事態から脱しつつあるという。ルーマニア卓球連盟は、部屋に8〜10人以上集まらないようにし、コーチがトレーニング中にマスクを着用することなどの規定を作成し、トレーニングと競技の再開に向けて動いている。

日本では、全中やインターハイが中止なるなど、大規模スポーツのイベントの再開目途はたっていない。一方ヨーロッパでは、サッカー・ブンデスリーガが試合を行うなど、再開の兆しが見え始めている。今後、各国の競技状況がどうなっていくかは不透明だが、ヨーロッパの卓球界の動向にも注目だ。

文:ラリーズ編集部