エース左腕がコロナ禍の只中に寄せるメッセージ「みんなで力を合わせて」 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう今、各地では「STAY HOME」の動きが広がっている。一方で、この厳しい状況の中でも医療従事者をはじめ、社会のインフラを支える人…

エース左腕がコロナ禍の只中に寄せるメッセージ「みんなで力を合わせて」

 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう今、各地では「STAY HOME」の動きが広がっている。一方で、この厳しい状況の中でも医療従事者をはじめ、社会のインフラを支える人々は、見えない敵が迫る最前線に立ち、私たちの日々の暮らしを支えてくれている。こんな状況だからこそ、身近にいる「命を支える人」「生活を支える人」「社会を支える人」に対し、感謝の気持ちを抱いた瞬間があるのではないだろうか。

「Full-Count」では、野球を好きな人が、感謝の気持ちを発信する特別連載【#今こそひとつに】をスタート。リアルな感謝の声をメッセージ動画とともにお届けする。

 今回は、横浜DeNAベイスターズが誇るエース左腕・今永昇太投手だ。

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 躍動感あふれる投球フォームから繰り出される伸びのあるストレートに加え、スライダー、チェンジアップ、カーブを駆使して、昨季は13勝7敗、防御率2.91の好成績を収めた今永。苦悩のシーズンを送った2018年を糧にして、見事に先発ローテの軸として投手陣を牽引した。

 駒澤大から2015年ドラフト1位で入団し、今季でプロ5年目。マウンド上で見せる見事な投げっぷりにはベテランの風格さえ漂うほど、チームには欠かせない存在となっている。今季は開幕が延期され、いまだ自主練習での調整が続くが、再び横浜スタジアムのマウンドに立つ日を目指し、準備に余念はない。

 練習以外の時間は「STAY HOME」を心掛けている今永が今、感謝の気持ちを伝えたい人たちがいる。それが「スーパーの店員さん」だ。

 政府から緊急事態宣言が発令された中、リモートワークを実施する企業や職種は増えているが、社会の基盤を支える職業に就く人々は変わらず出勤し、仕事を続けている。スーパーで働く人々も、感染リスクが高いにも関わらず、人々の生活を支えてくれている。身近で頑張っている“ヒーロー”たちに、今永は感謝する。

「このような状況の中、リスクを背負いながらも、現場に出て働いてくれる」

「このような状況の中、リスクを背負いながらも、現場に出て働いてくれるスーパーの店員さんがいなければ、僕たちの生活は止まってしまいます。僕もスーパーを利用している身として、本当に感謝しています」

 アスリートは体が資本。十分な栄養を摂るために食事への配慮は欠かせない。もしスーパーが営業していなければ、来たるべき開幕へ向けてのコンディショニングに大きな支障が出てしまう。だからこそ、いつもと変わらぬ食生活を送れるよう、縁の下の力持ちとして支えてくれるスーパーで働く人々に「ありがとう」の想いが沸くのだろう。

 コロナ禍により誰もが多かれ少なかれ不自由さを感じている時だからこそ、互いを思いやり一致団結する大切さを感じている。

「大変な時期ではありますが、みんなで力を合わせて、コロナが終息する日を願って頑張っていきましょう」

 新型コロナウイルスを巡る状況が落ち着き、再びマウンドに上がる日が来たら、最高のパフォーマンスを届けたい。

○Full-Countでは、特別連載【#今こそひとつに】をスタートさせました。新型コロナウイルスの感染拡大で社会状況が厳しい中、誰もが「命を支える人」「生活を支える人」「社会を支える人」に感謝の気持ちを抱いた瞬間があると思います。医療従事者や社会インフラの維持に尽力する人たちにその思いを届けたい――。人と人との“距離”が遠い今だからこそ、みんなの心をひとつにしたい――。頑張る人たちにエールと感謝の気持ちを届けるため、様々な「声」を発信していきます。(佐藤直子 / Naoko Sato)