新型コロナウイルスの影響のため、少なくとも7月12日までは中断することが決まっているテニスツアー。しかし、ロックダウンが緩和された一部の国ではローカルなテニス大会が続々と開催され始めている。世…

新型コロナウイルスの影響のため、少なくとも7月12日までは中断することが決まっているテニスツアー。しかし、ロックダウンが緩和された一部の国ではローカルなテニス大会が続々と開催され始めている。世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア)といったトップ100以内の選手たちも、国内の大会に参加予定であると米テニスメディアのTENNIS.comが伝えている。5月25日からは、オーストリアで2週半にわたって大会が行われる。男子16名、女子8名によるラウンドロビン方式の大会で、ティームの他に、世界85位のデニス・ノバク(オーストリア)らが参加するという。

またドイツでも6月8日から7週間にわたって試合を行う予定で、世界34位のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)らが参加予定だという。

ドイツでは5月上旬に既に国内大会が開催され、ダスティン・ブラウン(ドイツ)らが参加。観客はもちろんのこと、線審、ボールパーソンもなしで試合が行われた。試合後の握手はなしで、ベンチは普段と異なり距離を取るためにコートに対して対角線上に設置された。

アメリカでも先週末にフロリダ州で大会が開催。世界29位のホベルト・ホルカシュ(ポーランド)、世界39位のライリー・オペルカ(アメリカ)、世界47位のミオミル・キツマノビッチ(セルビア)らが出場し、ドローンカメラを駆使して試合の模様が中継された。また握手の代わりにラケットを合わせる姿も見られた。

この他にも、ダブルス元世界1位のジェイミー・マレー(イギリス)が中止となった「ウィンブルドン」の期間の1週間を使って、イギリスのシングルス選手たちのための大会を開催しようと模索していたり、スペインテニス連盟も国内テニス大会を計画しているという。

ただ、このようにローカルなテニス大会は開催され始めているものの、世界各国から選手たちが集まるワールドツアーは、実質的にはまだ開催の目途が立っていない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのティーム

(Photo by Chaz Niell/Getty Images)