グランドスラムで19回の優勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン)。そのナダルは、もしATP(男子プロテニス協会)などのテニス運営団体が、新型コロナウイルスのワクチンができた際に接種することを義務付けた場合、ルールに従うべきだとの考えを示して…

グランドスラムで19回の優勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン)。そのナダルは、もしATP(男子プロテニス協会)などのテニス運営団体が、新型コロナウイルスのワクチンができた際に接種することを義務付けた場合、ルールに従うべきだとの考えを示している。イギリスのスポーツ専門チャンネルであるsky sportsが報じた。

以前、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)はワクチン接種について反対の姿勢を示しつつも、もし義務付けられたら摂取するかどうかを改めて決断しなければならないと発言していた。

一方のナダルは、スペイン紙La Voz de Galiciaのインタビューでジョコビッチの意見についての考えを聞かれた際に、ルールに従うべきだと語っている。

「誰もがしたいようにするのは自由だが、ツアーに所属している場合は、その運営団体のルールに従わなければならない。ツアーが世界各国を移動できるようにワクチン接種を義務化するのなら、それはすべての人を守るためのものだ」

「最高のレベルでプレーを続けるためにはジョコビッチはワクチン接種が必要になるだろう。みんなもだし、僕もだ。誰もが遵守しなければならないだろう。もしATPやITF(国際テニス連盟)がテニスをするためにワクチンを使うことを強要してきたら、僕たちはワクチンを受けなければならない」

現在テニス界は、ローカルなイベントは一部の国で無観客などの感染症対策をしながら再開しつつも、世界各国から選手たちが集まるワールドツアーは、少なくとも7月12日までは中断することが決まっている。

最も大きな大会であるグランドスラムでは、「ウィンブルドン」は中止が決定、9月の「全米オープン」と「全仏オープン」は現時点では開催予定だが、実際に開催されるかは不透明という状況だ。また来年1月の「全豪オープン」ですら、最悪中止か、最良でも海外渡航者の現地観戦は不可での開催というシナリオを検討しているという。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのナダル

(Photo by Hannah Peters/Getty Images)