露メディアのインタビューで回答、選択を擁護「選手としてよく考え抜かれた決断だ」

 フィギュアスケートのアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)はコーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏のもとを離れ、エフゲニー・プルシェンコ氏のもとに移籍すると表明した。新たに指導することになったプルシェンコ氏はトルソワの移籍舞台裏について経緯、恩師との別れに送った本人へのアドバイスなど、ロシアメディア「Sport24」のインタビューで明かしている。

 記事によると、プルシェンコ氏はフィギュア選手の移籍の主導は誰がするのか問われ、「選手にイニシアチブがある」と言及した。トルソワについても自ら勧誘などはしておらず、あくまで「この選択は彼女自身がした」と強調。現在は移籍に向けて書類などの手続きを進めているとし、ロシア連盟の幹部らとシーズンに向けた準備について話し合っていると明かした。

 すでに探し始めている振付師は外国人の可能性もあるといい、音楽は決定しているという。その上で今回の移籍について「彼女は15歳ですが、もう経験は豊富。もういくつもの大きな大会に出場し、大きなタイトルも獲得しました。なので、彼女はもし自分がそのグループやコーチのもとで練習するのが心地良くないのであれば、自分で選ぶ権利があります」と擁護した。

 そして、今回一緒に移籍することになったコーチのセルゲイ・ロザノフ氏を含め、トルソワがいつ頃、自身のもとに移ることが分かったのか質問を受け、移籍の経緯に触れた。「かなり前です。私たちはそれについて(誰にも)話しませんでしたが、サーシャは選手として、ロザノフ氏はコーチとしてよく考え抜かれた決断です」と支持。さらに、こうも述べたという。

「私たちは突然、何も考えずに決断したわけではありません。みんなすでに十分に大人です。サーシャも6月で16歳になります。もちろん、彼女のことに関してはすべて両親がサインします。しかし、私には選手自身にどこがより練習しやすいかに関して決める権利があるように思われます。連盟も応援してくれて、サーシャとロザノフ氏と協力する許可を与えてくれるでしょう」

エテリ氏との別れに送ったアドバイス「『人間らしく別れる必要がある』と…」

 また、トゥトベリーゼ氏とプルシェンコ氏は“対立”が取り沙汰されていた。昨年12月、トゥトベリーゼ氏は教え子のアリーナ・ザギトワ(ロシア)の引退騒動についてコメントしたプルシェンコ氏に対し、SNS上で批判的なメッセージを発信。そうした経緯も踏まえ、プルシェンコ氏はトルソワに対し、トゥトベリーゼ氏との別れに際してアドバイスを送ったことも明かしている。

「私はサーシャと彼女の両親に、すぐに言いました。『すべての人と外交的に、正しく、人間らしく別れる必要があります』と。電話して会って、幸運を祈って、やってもらった仕事に感謝して。その仕事は実際に、とても大きなものでした。移籍は起こります、私からも選手が去りました。これは誰にも起こることです。そう、これはスポーツですから」

 こう語った上で「選手たちにはどういった条件で、そして誰と練習するかを選ぶ権利があります」と移籍は選手の意思によって自由に行えるものだと、繰り返し強調したという。フィギュア界を驚かせた名伯楽トゥトベリーゼ氏との関係解消。大きな決断を下したトルソワは、プルシェンコ氏の下でどんな飛躍を見せてくれるのか。新シーズンの姿に期待が膨らんでくる。(THE ANSWER編集部)