中国・北京で開催されている「チャイナ・オープン」(ATP500プレミア/10月1~9日/賞金総額291万6550ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)がグリゴール・ディミトロフ(ブルガ…

 中国・北京で開催されている「チャイナ・オープン」(ATP500プレミア/10月1~9日/賞金総額291万6550ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)がグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に2-6 4-6と、またも早めの敗退を喫した。ディミトロフに敗れたのは8度目の対戦で初めてだった。  ナダルは今季2つのシングルス・タイトルを獲得しているが、それは4月のことだ。それ以降は、左手首の故障、体調不全、不振など様々な理由から、一度も決勝に進むことができていない。

 最初の5ゲームが両者すべてブレークとなる中、ディミトロフが第6ゲームで初めてキープを果たして4-2とリードした。ナダルは自らのサービスにかなり苦しんだ。  第2セットの初めに、連続5度目のブレークを食らったナダルだったが、離されないよう食い下がりながら最後まで戦った。

 ディミトロフがトップ10に対する勝利を挙げたのは、これで今年3度目だ。  「この勝利はかなりうれしいよ」とディミトロフ。「嘘はつかないよ。僕はここまで、かなりの回数ラファと試合をしてきたが、接戦だったことは何度もあり、足がつっていたことも数回あった。ただ、いつも何かが起きていたんだ。今日の僕はただ素晴らしい試合をプレーした。シンプルに、それだけさ。僕はそのことを誇りに思う。積んできた努力が報われたんだ」。

 ナダルは来週の上海オープンで、体勢を立て直せるようにしたい、と言った。

 「グリゴールは勝利に値した」とナダル。「このような試合に勝つためには、5度も自分のサービスゲームを落とすようなことは許されない」。

 一方、第1シードのアンディ・マレー(イギリス)が同胞のカイル・エドマンド(イギリス)を7-6(9) 6-2で下して準決勝に進出した。

 マレーは12本のサービスエースを記録し、エドマンドに握られた4つのブレークポイントのうち3つをセーブした。マレーは準決勝で、第5シードのダビド・フェレール(スペイン)と対戦する。フェレールは19歳のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-7(4) 6-1 7-5のフルセットの戦いの末に下して勝ち上がった。  マレーはタイブレークで2-5とリードされていたが、最終的に5つ目のセットポイントをものにして第1セットを取った。エドマンドは第2セットの第2ゲームでブレークを果たして2-0としたが、マレーはそこから6ゲームを連取して試合を終わらせた。  「彼はこの試合を非常に厳しいものにしてくれたよ」とマレーは言った。「カイルは今、堅実なペースで上達している。彼のランキングは正しい方向に向かって動いていると思うよ。目指すところに近づきつつある」  第3シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)はパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を6-4 6-4で下し、準決勝でディミトロフと対戦する。(C)AP