元2階級制覇王者リッキー・ハットン氏が米メディアに心配語る

 チャリティーマッチでの復帰が取りざたされているボクシングの元ヘビー級3団体王者マイク・タイソン(米国)。ミット打ちでは現役時代さながらの動きを披露し大きな話題を呼んでいたが、「殺し屋」の異名を取った元2階級制覇王者リッキー・ハットン氏(英国)は「なぜ復帰を考える必要がある。自分には分からないね」と警告しているという。米メディアが伝えている。

 今月、自身のインスタグラムでド迫力のミット打ちを披露し、衰え知らずをアピールしていたタイソンだが、周囲からの心配はぬぐい切れないようだ。米専門メディア「ボクシングシーン.com」は、「リッキー・ハットン氏がマイク・タイソンのリング復帰に警告」と題した記事で、ハットン氏が英専門メディア「iFL TV」に語った内容を引用しながら伝えている。

 ハットン氏は、2009年にIBO世界スーパーライト級タイトルマッチでマニー・パッキャオ(フィリピン)にKO負けして王座陥落。一度は引退したが、2012年に現役復帰してビチェスラフ・センチェンコ(ウクライナ)と対戦。KO負けで改めて現役引退している。

 こうしたキャリアを持つハットン氏について、同メディアは「引退して月日が経ってからのカムバックがどのようなものであるかを熟知している人間だ」としている。チャリティーマッチで復帰を目指す53歳のタイソン氏について、ハットン氏は以下のように語っているという。

「マイクは、引退後はそうでもなかったが、今は良い状態にある。投薬かそれに似たものを受けたのだろう。人生をポジティブに過ごしているよね。発言や考え、そして見た目も前向きだ。

 ただ、よく話題に上るし、見た目もそうだが……マイクは53歳だ。精神的な状態は良くても、肉体的には違うだろう」

53歳タイソンに「なぜ復帰を考える必要がある。自分には分からない」

 記事には「ハットン氏はタイソンがリングと距離を置き、引退したままでいて欲しいと願っている。理由は、殿堂入りを果たしたボクサーが傷つくのを見たくないからだという」とも記されており、タイソンの体を心配しての発言であるとされている。

 同メディアによると、ハットン氏は続けて次のように話しているという。

「体の調子は良さそうだし、思考も問題ない。では、なぜ復帰を考える必要がある。自分には分からないね。困難な時期を乗り越えた後にもかかわらず、深刻な負傷をしようものなら、それこそ悲劇だ。そうなったら、心が痛むよ」

 53歳でのリング復帰。スターの姿を待ち望むファンも多いが、年齢に対する心配もついて回っているようだ。(THE ANSWER編集部)