東京・有明で開催されている「楽天ジャパンオープン」(ATP500/本戦10月3~9日/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/賞金総額136万8605ドル/ハードコート)は7日、シングルス準々決勝4試合が行われ、第4シードの…

 東京・有明で開催されている「楽天ジャパンオープン」(ATP500/本戦10月3~9日/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/賞金総額136万8605ドル/ハードコート)は7日、シングルス準々決勝4試合が行われ、第4シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と第5シードのダビド・ゴファン(ベルギー)が勝ち上がり、準決勝で対決することになった。  ゴファンは劣勢を覆してジョアン・ソウザ(ポルトガル)を1-6 7-5 6-2で破り、一方のチリッチはフアン・モナコ(アルゼンチン)を7-5 6-1で下した。  ゴファンは今年初めのインディアンウェルズ、そしてデビスカップ・ワールドグループ1回戦の「ベルギー対クロアチア」の際にも、チリッチを倒している。彼らの過去の対戦は、この2回だけだ。  「あれは、僕が今年最高のテニスをしていた時期だった」とゴファンは言った。「僕は、彼に対してスピーディーなプレーをすることができる。彼はそういうのが好きじゃないんだ。彼は体が大きく、走り回るのが好きじゃないからね。もし僕のほうがいいリターンをできれば、彼はちょっぴり苦しむことになるだろう」。

 第1セットのチリッチは早い段階でモナコからリードを奪ったが、そこからモナコが持ち前の、不屈の精神でカムバックした。だが、昨季から今季にかけて様々な故障に苦しめられてきたモナコは、第1セットをタイブレークで落としたあと、第2セットではあまりボールを追えなくなり、チリッチに勝利を許してしまった。  「今日はサービスにアップダウンがあったと感じた。明日は出だしから、その部分を修正してやらなければいけない」と、ゴファンとの準決勝を見据えながらチリッチはこう言った。

 「彼はコート上でこの上なく素早い選手で、ベースライン近くに立ち、テンポの速い、相手選手を後ろに押しやるようなプレーをする。僕は、いいサービスを入れ、何本かフリーポイントを取ることが重要となってくるだろう」

 第6シードのニック・キリオス(オーストラリア)はジル・ミュラー(ルクセンブルク)を6-4 6-2で下し、第2シードのガエル・モンフィス(フランス)は第7シードのイボ・カルロビッチ(クロアチア)を7-6(6) 7-6(6)で退けた。よって次の準決勝はキリオス対モンフィスとなった。  カルロビッチは、モンフィス戦での両セットを含め、今大会で戦ったすべてのセットをタイブレークに持ち込んだ。  「イボとプレーするのはいつだって難しい。彼との試合では、あまり多くのチャンスはないからね」とモンフィス。「今日のように、次も辛抱強く戦わなければならないだろう」。(C)AP