ジョギングを続けることで痩身とスッキリ効果を実感した私は、次はどんなジョギングしようか?と考えるようになりました。そこで「ジョギング習慣の巣」とも言える小金井公園を起点にして、武蔵野地区を5つのブロックに分けてみました。最低週1回はひとつ…

 ジョギングを続けることで痩身とスッキリ効果を実感した私は、次はどんなジョギングしようか?と考えるようになりました。

そこで「ジョギング習慣の巣」とも言える小金井公園を起点にして、武蔵野地区を5つのブロックに分けてみました。最低週1回はひとつのブロックを選んで走るのです。四季折々の風景の中を走るのが楽しいはず。

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春;あの大学のキャンパスの桜並木は何分咲きかな?
晩夏;ヒグラシがそろそろ鳴き始める時期かな?
秋;あの森に差し掛かると鈴虫の声が聴けるぞ。
冬;そろそろ従兄が参加した「青梅マラソン」の時期だなぁ

などと思いながら駆け抜けるのです。

 ある時「青梅マラソン・・・。そうだ!青梅マラソンに出てみよう!!」と閃きました。早速公式サイトで調べてみると、成人が参加できる距離は10kmと30kmがありました。先ず初回は小手調べとして10kmコースにエントリーしました。他の参加者と競うつもりはこれっぽっちもない。この大会に参加したら、自分に何が起こるのだろう?と期待したのです。

青梅マラソンの歴史について調べてみたところ、もともとは「円谷選手と走ろう」というキャッチで始まった歴史ある大会です。円谷選手の東京オリンピックでの活躍。その反面、何かさびしそうな表彰台での表情。次期メキシコオリンピックに向けた周囲からの重圧。自殺に至るまでの経緯と遺言の一節など。自分としては以前から引き付けられる人物像だったので、冥福を祈る大会でもあるんだなぁ・・・と思いながら走り始めました。

すると地元の方々の飾らない応援に、素朴な手作り感が漂ってきました。地元の高校生たちが威勢よく太鼓を叩いてくれたり、家の台所で用意してくれたであろう、レモンスライスを差し出してくれるこどもたち。沿道の方々とのハイタッチに心も弾みました。

そんな中には、民家の軒先や窓から、ニコニコしながら手を振ってくれるおじいちゃんやおばあちゃんの姿が。その時です。あのおじいちゃんやおばあちゃんからもらった、何とも言えないほのぼのとした平和な気持ちを、むかしどこかで味わったことがある!!いつ?どこで??懐旧の情に浸りながらの走りに変わりました。

青梅マラソン完走記念品(一部)

 私が40年前に通った高校では、毎年「強歩大会」が催されています。確か40km位を完歩する行事です。歩くだけでも結構きつかった。地元信州のいなか道を歩いていると、地元のもんぺを穿いて頬かぶりしたおばあちゃんが、湯飲み茶碗に入った水をお盆に載せて差し入れしてくれました。わざわざ農作業の手を止めてくれて・・・。その時の、こころから湧いてくる幸せな記憶と重なったのです。沿道からの温かい応援のおかげで楽しく完走できました。あのノスタルジックで安心できる体験をもっと長く味わいながら走りたいという思いに駆られて、翌年からは30km部門に出場するようになったのです。

【プルースト効果】と言って、香りによってむかしの記憶を呼び起こす働きがあります。いいにおいは認知症を防いで脳の活性化につながるようです。だからアロマセラピーは認知症の非薬物療法の代表的な施術なんですね。(※1)

又、【デュアルタスク・トレーニング】という認知症予防法があります。

脳を使いながら運動するのです。(※2)トレーナーから運動と考えること(メニュー)を受動的に課せられるわけなので、よほど気に入らないと長続きしませんよね。

私の場合、ジョギングを生活習慣に取り入れたことで、結果的に郷愁を誘い若かりし日々を思い出させてくれた。思い巡らす(回想する)という脳活を、プロセス(経過)の中で自然と実践できたのです。

こころの健康も育んでくれたのです。

それなのに物事の運びは順風満帆に行かない。からだにある変調が表れ始めたのです・・・。

参考;(※1)平成30年4月17日 なぜ認知症になると「におい」が分らなくなるの?聴講内容より
(※2)健検公式テキスト増補改訂版 認知症を防ぎたい

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。