興行再開目指すアラム氏、収入減で苦慮「無観客試合か、ステイホームするか」

 米国のボクシングは新型コロナウイルス感染拡大の影響で興行延期が続いているが、米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOは、選手のファイトマネー減額を視野に入れているようだ。米スポーツ専門局「ESPN」スペイン語版が報じている。

 米国では新型コロナで120万人以上の感染者と7万人以上の死者が出ている。ボクシング界も無観客試合で興行を再開させ、テレビ中継でファンに届ける形になる可能性が高い状況だ。だが、アラム氏は選手へのファイトマネーについてこう語っている。

「大きな収入源となる入場料収入がなければ、全員が犠牲を強いられることになる。前払いだったものは支払われなくなる。その中で、ファイトマネーを払わなくてはいけないんだ」

 入場料収入がなくなることで選手への支払いに影響が出るという。ビッグマッチで多大な金が動くボクシング界。コロナ禍で試合を開催した場合、WBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)は、トレーニングを続ける危険性などを考慮してファイトマネーの増額を主張していると海外メディアが報じていた。アラム氏は感染症で刻一刻と変化していく状況に対し、柔軟に対応していく必要性を唱えている。

「世界は一変してしまった。選手は観衆不在で戦いたくないものだが、テーマはこうだ。無観客試合か、戦わずにステイホームするか、だ。これは完全に新しい状況で、誰もが適応しなければいけない」

 トップランク社は、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)ともプロモート契約を結んでいる。4月25日(日本時間26日)に予定されていたWBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦も延期となった。多くの試合で無観客開催の可能性がある中、スターのファイトマネーに少なからず影響を与えそうだ。(THE ANSWER編集部)