2017年の「全豪オープン」はラファエル・ナダル(スペイン)にとって特別だった。そこから彼の世界ランキング1位へのカムバックが始まったのだ。そしてそれは当時の彼の恋人、現在の妻が初めてオースト…

2017年の「全豪オープン」はラファエル・ナダル(スペイン)にとって特別だった。そこから彼の世界ランキング1位へのカムバックが始まったのだ。そしてそれは当時の彼の恋人、現在の妻が初めてオーストラリアまで来てくれた時でもあった。その時のことを、スポーツ関連ウェブサイトEssentially Sportsが振り返っている。ナダルは同大会4回戦でガエル・モンフィス(フランス)に勝利。試合後のコート上インタビューで、試合について話した後、記者から「彼女がオーストラリアに来たのは初めてだね」と質問された。

それに対しナダルは、オーストラリアでの滞在を楽しんでいること、前の大会があったブリスベンを二人で観光したことなど話した。そして彼は「(この大会に出始めて)10年経ってやっと彼女が“ワイルドカード”をもらえて嬉しいよ」とジョーク。会場は笑いに包まれた。

二人は2019年10月に無事結婚したので、もう彼女に「ワイルドカード」は必要ないだろう。これからは世界中どこでも、いつでも、彼女はナダルの試合に帯同するだろうが、新型コロナウイルスのパンデミックでテニスは中断しているので、しばらくはそれもできないようだ。

ツアーは2度、中止が延期され、現在は7月に再開予定となっている。再開されれば、ナダルは偉大なライバルであるロジャー・フェデラー(スイス)のグランドスラム20回優勝記録に追いつく努力を再開するだろう。そしてその時には、彼の妻がそばにいるはずだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年の「全豪オープン」でのナダル

(Photo by Darrian Traynor/Getty Images)