3日、ニック・キリオス(オーストラリア)がラファエル・ナダル(スペイン)をInstagramでのライブ配信に誘い、話題になっている。発端はBBC sportがInstagramに、実現するなら…

3日、ニック・キリオス(オーストラリア)がラファエル・ナダル(スペイン)をInstagramでのライブ配信に誘い、話題になっている。

発端はBBC sportがInstagramに、実現するなら見てみたいビデオチャットの組み合わせとして、サッカーのクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシ、そしてテニスからキリオスとナダルを挙げたことからだ。

キリオスはこの投稿に対し「ラファ、Instagramライブを一緒にやろうぜ」とコメント。更に自身のInstagramストーリーズでも、ナダルをタグ付けしながら「やろうぜ」とシェアした。またBBC sportもやる気満々のキリオスのコメントを受けて、「ラファ、ボールは君のコートにあるよ」と、ナダルの反応を煽るコメントを追記している。

テニス界もツアーが中断していることもあり、Instagramのライブ配信機能を利用して選手たちが1対1で会話する様子をファンに見せることが増えている。これまでも、ロジャー・フェデラー(スイス)とナダル、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とアンディ・マレー(イギリス)など、コート上ではライバルでもコート外では仲が良い組み合わせでライブ配信が行われてきた。

しかし、キリオスとナダルはどちらかと言えば仲が悪い印象だ。2019年の「ATP500 アカプルコ」で対決した後、ナダルは「彼は観客と対戦相手、そして自分自身への敬意を欠いている」と、スポーツマンシップに欠ける行為が多いキリオスについて発言していた。一方のキリオスも対戦前に二人の関係について聞かれた際に、「彼と一緒にパブでビールを飲むかどうかは分からない。互いにリスペクトしているが、それだけだ」と答えていた。

また今年の「全豪オープン」2回戦となるジル・シモン(フランス)戦でタイムバイオレーションを取られたキリオスは、皮肉を込めてサーブ間のルーティーンが長いとされるナダルのモノマネを披露。これについて聞かれたナダルは「僕は本当に気にしていない」「(モノマネは)面白かった?なら良いんだ」と大人な対応をしていた。

それでも同年の「全豪オープン」4回戦で直接対決をした後、ナダルは「彼がこんなポジティブな態度で、今日のようなプレーをするなら、我々のスポーツにとっても良いことだ。彼がこれくらい努力してくれるよう、僕は励ましたい。彼はツアーで最も才能のある選手の一人だ。今大会での彼が僕は好きだ」とキリオスを絶賛している。

日本時間4日昼時点では、キリオスとのライブ配信についてナダルの反応は確認できていないが、もし実現したらテニスファンにとっては興味深い組み合わせになる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのキリオス

(Photo by Daniel Pockett/Getty Images)