共同プロモートするアラム氏が井上の魅力語る

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で3団体統一戦が延期となったボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)。ボクシング界の名だたるスターを手がけてきたトップランク社のボブ・アラム氏は、共同プロモートする井上について「米国と全世界で巨大なスターになる」と断言。その理由とは――。

 米メディア「ボクシングシーン.com」でアラム氏は「彼は巨大なスターになるだろう。米国においても、世界中においても、だ」と語っている。トップランク社としても井上のデビュー戦となるはずだった3団体統一戦はコロナ禍で延期に。それでも、井上の世界的なメガスターへの道に疑いはないという。

「彼は戦うために(米国に)やってくる。彼は観衆を魅了するタイプだ。偉大なファイターの中には観衆を全く喜ばせない人間もいる。この男は、118ポンド(バンタム級)にして、このパワーを持っているということは、まさに尋常ではない」

 名チャンプの中でも、ディフェンス力やテクニックを武器に防衛を重ねるタイプもいるが、“惑星一のパンチャー”とも称されるモンスターには違う魅力があるとアラム氏は分析。世界王者経験者を相手に圧巻の秒殺KO劇を繰り広げてきた井上は米国のみならず、世界的で観衆を喜ばせると指摘している。

「ドネア戦でも見たが、パワーを使えない状況でも凄まじいボクサーだ。ドネアのように、前に出る術を持っている。状況を打破し、勝利を手にできるのだ」

米国でも井上人気の上昇は当然? 「イノウエを知れば、彼の顧客になるだろう」

 昨年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝のノニト・ドネア(フィリピン)戦では眼窩底骨折と鼻骨骨折のトラブルを抱えながらも、見事に勝ちきったことも称賛している。

 世界を魅了する男は、次にいつリングに戻ってくるのか。「我々は未知の海域にいる。どうなるのか注視する必要がある」とコロナ禍の状況で日程の見通しに慎重に語ったアラム氏。そしてこう続けている。

「我々がイノウエに興奮する理由の1つには、日本の多くのファンの集客力というものもある。米国には日系アメリカ人も多く住んでいる。イノウエを知れば、彼のファイトの顧客になるだろう」

 井上の底知れぬスター性を確信するアラム氏。ボクシング界再始動の日に備えて名プロモーターはさらに大きな野望を描いている様子だ。(THE ANSWER編集部)