東洋大学「リオ五輪報告会」(10月3日)に登壇した同大学陸上競技部の桐生祥秀選手。次の世界陸上、2020東京五輪へ向けて再び走り始めた銀メダリストは、「やっぱ速くなること以外ないですね」と彼だけが持つ独特の言葉で抱負を語った。「金メダルを獲…

東洋大学「リオ五輪報告会」(10月3日)に登壇した同大学陸上競技部の桐生祥秀選手。次の世界陸上、2020東京五輪へ向けて再び走り始めた銀メダリストは、「やっぱ速くなること以外ないですね」と彼だけが持つ独特の言葉で抱負を語った。

「金メダルを獲るには、速くなること以外ない。ほかにもいろいろあるんだろうけど、自分は100mを速く走れればいい。人よりも速く走れればいいですね。いま以上に速くならなければならないなって思うし。10秒03をねらって走ってるわけじゃないけど、いまはリラックスして何が足りなかったか考えています」

桐生祥秀(右)とリレーメンバーたち (c) Getty Images
リオデジャネイロ五輪陸上男子4×100mリレーでは、山縣亮太選手→飯塚翔太選手→桐生祥秀選手→ケンブリッジ飛鳥選手とバトンが渡り、第三走者として銀メダルを獲得。4人でアジア新記録の37秒60を叩き出したが、男子100mでは10秒23で予選29位に終わった。

「来シーズンは100、200mをしっかりやらなきゃいけないと思った。しっかり2種目ともベストタイムを出していきたい。東京オリンピックへ向け、リオで味わったような悔しさを、4年間のなかで自分を高めていって、パワーアップして、速さも強さも持てるような選手になりたい。大会中のモチベーション?一番でゴール、一番で駆け抜けたくて陸上をやってる。それがモチベーションじゃないですかね」

陸上競技部短距離部門の土江寛裕コーチは、「そもそもモチベーションが低いと、このレベルに達しない。高いのが前提。一番ちょうどいいレベルにある。高すぎても低くてもよくない。今月の10日ぐらいに新しい取り組みをスタートさせる。いまは選手たちにオフをとらせて、世界と何が違ったのかを考える時間にあてている。彼らはまだ、陸上脳になってない」とも話していた。

●桐生祥秀
1995年12月15日生まれ、滋賀県出身、洛南高校卒、東洋大学法学部企業法学科3年、陸上競技部所属。
リオデジャネイロ五輪 陸上男子100m 予選29位 10秒23
リオデジャネイロ五輪 陸上男子4×100mリレー 銀メダル(第三走者)37秒60(アジア新記録)

桐生祥秀選手(東洋大学「リオ五輪報告会」10月3日)《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》

桐生祥秀選手(東洋大学「リオ五輪報告会」10月3日)《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》

東洋大学のリオデジャネイロ五輪報告会に登壇した桐生祥秀(2016年10月3日)撮影:五味渕秀行

東洋大学のリオデジャネイロ五輪報告会に登壇した桐生祥秀(2016年10月3日)撮影:五味渕秀行

陸上男子400mリレーで日本代表が銀メダルを獲得(2016年8月19日)(c) Getty Images

陸上男子400mリレーで日本代表が銀メダルを獲得(2016年8月19日)(c) Getty Images