本来なら「ATP250 エストリル」が行われている予定だったこの時期。今年は新型コロナウイルスの影響のため中止となったが、ATP(男子プロテニス協会)のTwitterが、過去の同大会での名プレ…

本来なら「ATP250 エストリル」が行われている予定だったこの時期。今年は新型コロナウイルスの影響のため中止となったが、ATP(男子プロテニス協会)のTwitterが、過去の同大会での名プレーとも珍プレーともとれる珍しい場面を紹介している。

今回紹介されているのは、2019年大会でライリー・オペルカ(アメリカ)が見せたサービスエースだ。

オペルカと言えば、211cmの長身から打ち下ろす、高速サーブが持ち味のビッグサーバー。しかしこの時奪ったサービスエースは、オペルカ史上最も遅いかもしれない。

この日オペルカは、2回戦でガエル・モンフィス(フランス)と対戦。試合中は赤土が舞うほどのかなり強い風が吹いていた。

そんな悪天候の中サーブを打たなければならなかったオペルカは、軽く押し込む形でサーブを打つ。当初ボールは、モンフィスのラケットが届くと思われる軌道を描いていた。しかしそこから風に流され、どんどんモンフィスから逃げる形で信じられないほど曲がっていった。これには驚異の身体能力を持つモンフィスですら追いつけず、大笑いしながら、オペルカを称えるしかなかった。なお、打ったオペルカも笑っていた。

現在テニスツアーは、新型コロナウイルスの影響のため、少なくとも7月12日までは中断することが決まっている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ATP250 エストリル」でのオペルカ

(Photo by Carlos Palma/NurPhoto via Getty Images)