中国・北京で開催されている「チャイナ・オープン」(WTAプレミア/10月1~9日/ハードコート)の女子シングルス3回戦で、第16シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が、ナンバーワンで全米チャンピオンのアンジェリック・ケルバー(ドイ…

 中国・北京で開催されている「チャイナ・オープン」(WTAプレミア/10月1~9日/ハードコート)の女子シングルス3回戦で、第16シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が、ナンバーワンで全米チャンピオンのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を6-3 7-5で退け、準々決勝に駒を進めた。

 スビトリーナは8月のリオ五輪で、長く世界一の座に君臨していたセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を倒したが、そのセレナに代わって世界一となったケルバーも倒して見せた。

 右脚の上部にテーピングをしたケルバーは、ツアーでのここ26試合で22勝していた。ケルバーは両セットでワンブレークしてリードを奪ったが、スビトリーナは4ブレークを果たして試合をコントロール下に起き、対ダリア・ガブリロワ(ロシア)との準々決勝に進んだ。ガブリロワはカロリーヌ・ガルシア(フランス)を6-4 6-3で下して勝ち上がった。

 「自分の次のステップ、何をしようとすべきかについて考えるようにしていたの」とスビトリーナは言った。彼女は最後のゲームでケルバーがマッチポイントをしのいだときにも冷静さを維持していた。「ファーストサービスを入れ、次のショットに集中しようとしていた。でも、それでも少しは震えていたのよ」。

 ケルバーは脚に痛みがあったが、それが深刻な問題だとは思わないと言った。

 「間違いなく私にも勝つチャンスはあった」とケルバーは言った。「私は多くのイージーミスをおかしたわ。肉体的にも100%ではなかった。でも、これが負けの弁解になるとは思わない」。

 世界ランキング36位のジャン・シューアイ(中国)は、第4シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を6-0 6-3で下した。ハレプは6本のダブルフォールトをおかし、5度にわたってサービスをブレークされた。ジャンは1月の全豪オープン1回戦でもハレプを倒しており、対戦成績でも2勝1敗とリードすることになった。

 昨年、負けが続いたあとに一度は引退も考えたというジャンは、準々決勝で第11シードのジョハナ・コンタ(イギリス)と対戦する。コンタは全米準優勝者で第5シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を6-1 3-6 7-6 (2)で倒した。

 雨の中断があったこの日、そのほかの3回戦では、第3シードのアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)がカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク))を6-3 6-1で倒した。

 全米オープンでベスト4の記憶も新しいウォズニアッキは、先月の東京「東レ パン・パシフィック・オープン」で優勝する過程でラドバンスカを倒している。しかしその後、ラドバンスカは武漢、北京と、中国での連戦で勝利を収めることになった。(C)AP