スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―17年世界選手権で日本人ファンに脚光

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。スポーツロスに嘆くファンへ向け、「THE ANSWER」は過去の様々な競技で盛り上がったシーンを「名珍場面特別編」としてプレーバックする。今回はフィギュアスケートの羽生結弦(ANA)が3年ぶりに優勝した17年の世界選手権。その舞台裏で日本人ファンのマナーが脚光を浴びた。

 4月にフィンランド・ヘルシンキで行われた世界選手権。羽生はショートプログラム(SP)5位から大逆転で3年ぶりに優勝を飾った。大会後、米スケート専門メディア「icenetwork」は、この年のシーズンを総括。採点システムや米男子の若手の台頭など競技に関する話題を挙げて考察する中、項目の一つに日本人ファンの行動について取り上げた。

 日本の若手選手が躍進した今季について「スケート界が新たなファンを必要としているタイミングで、日本人スケーターが成功することほど素晴らしいことはない」と言及。その上で、羽生がフリー歴代世界最高得点で優勝した世界選手権(フィンランド)のファンの行動に触れた。

「昨年のボストン同様、日本人ファンはヘルシンキに押し寄せた」と振り返り、遠くヨーロッパまで応援に駆け付けた多くの日本人ファンがいたことを紹介。着目したのは、ファンが手に持っていた“ある物”だ。「母国の国旗だけではなく、他国の国旗も持参し、素晴らしいスポーツマンシップに溢れた観戦を行った」と記した。

 日本の選手のみならず、米国、カナダ、中国、ロシアなど各国の選手が一堂に会し、しのぎを削る公式戦。日本人ファンは自国の国旗だけでなく、他国のものまで持って観戦していたといい、その精神が心を打ったようだ。「彼らに対して、国際スケート連盟は『ドウモアリガトウ』と何度も、何度も繰り返し伝えるべきだろう」と締めくくった。

 羽生のファンといえば、熱心であることは世界的に有名。各地の会場で客席を埋め尽くし、声援を送ることで知られているが、その裏でスポーツマンシップあふれる日本人のマナーも高く評価されている。羽生にとって、当時の大会以来となる優勝を目指した世界選手権は中止となったが、来季はきっとファンとともに銀盤を盛り上げてくれるだろう。(THE ANSWER編集部)