16年リオ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダルの飯塚翔太(ミズノ)が27日夜、自身のYouTubeチャンネルを更新し、インターハイ中止で悩んでいる高校生たちへメッセージを送った。

飯塚はインターハイの中止に触れ、「高校生の皆さんは想像できない悔しさがあります。すぐに切り替えることもすごい大変だと思います」と話し、「高校総体中止の事実は変えられないが、その中止に対する思いは皆さんのこれから次第で変えることができる。卒業を迎えた時に、どうせなら中止になって成長することができた方が僕はいいかなと思います」と将来を見据えて前を向くよう促した。

部活動で共に励んだ仲間の存在について「今を乗り越えるのは一人だとなかなか難しいがともに目標に向かって努力してきた仲間たちがいる。その仲間は一生もので、僕は今でも仲良しだしこの関係がずっと続いていくと思うので、皆さんには素敵な仲間たちと過ごす時間を今まで以上に大切にしてほしい」と呼び掛けた。

インターハイに変わる大会が開催される可能性もあるとし、「思い切り競技ができるように継続して練習してほしい」と語っている。

高校生からは「静岡県にいる高3です。こんな形で陸上から引退は嫌です…。悔しい…。悲しい…。苦しいです。ですが、飯塚選手を含めた様々な選手のコメント、とても有難いです!」「飯塚さんからのメッセージはきっと高校生の皆さんの背中を押す力になりますね😊 選手の皆さんが全力で走れる日が1日も早く来ますように🙏」「高3、最後の試合、やり投げ。もう投げられない…かもしれない。だけど、飯塚選手の言葉で少し元気がでました😌ありがとうございます」などのコメントが寄せられている。

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