4日(日本時間5日)からポストシーズンが始まったメジャーリーグ。最初に行われたア・リーグのワイルドカードゲームは、延長11回の末、ブルージェイズがエンカーナシオンの劇的なサヨナラ3ランでオリオールズを下した。■強力な1-2パンチで、勢いに乗…

4日(日本時間5日)からポストシーズンが始まったメジャーリーグ。最初に行われたア・リーグのワイルドカードゲームは、延長11回の末、ブルージェイズがエンカーナシオンの劇的なサヨナラ3ランでオリオールズを下した。

■強力な1-2パンチで、勢いに乗る宿敵ブルージェイズを迎え撃つ

 4日(日本時間5日)からポストシーズンが始まったメジャーリーグ。最初に行われたア・リーグのワイルドカードゲームは、延長11回の末、ブルージェイズがエンカーナシオンの劇的なサヨナラ3ランでオリオールズを下した。サヨナラ勝利で勢いに乗るブルージェイズを本拠地で迎えるのは、ア・リーグ最高勝率を誇るレンジャーズ。短期決戦では“勢い”も勝利の要素となりそうだが、レンジャーズは左腕コール・ハメルズと右腕ダルビッシュ有が壁となって立ちはだかる。この強力な“ダブルエース”に全幅の信頼を寄せる主砲ベルトレが、球団公式サイトで思いを語っている。

 バニスター監督は対戦相手がブルージェイズに決まる前、地区シリーズの先発ローテについて「もちろん決めている。だが、誰と対戦するか決まるまでは明かさない」と話したというが、記事によれば、現地3日にハメルズ、翌4日にダルビッシュがブルペンで投球練習を行ったという。順当に考えれば、6日の第1戦にハメルズ、翌7日の第2戦にダルビッシュが先発することになりそうだ。

 劇的なサヨナラ本塁打で勝ち上がったブルージェイズとは、昨季も地区シリーズで対戦。ブルージェイズ主砲バティスタが本塁打を放った時に見せた“バット投げ”をきっかけに遺恨が生まれ、今季の対戦では報復死球から大乱闘に発展している。クリーンな対決が期待されるが、第1、2戦の勝敗は大きく物を言いそうだ。

■チームリーダーは信頼「頼りになる2人がいるとデカイ」

 今季15勝5敗で防御率3.32のハメルズと、右ひじ靱帯修復手術から復帰して7勝5敗、防御率3.41と完全復活の狼煙を上げるダルビッシュが形成する“ダブルエース体制”は、チームメイトにとって心強い存在のようだ。チームリーダーのベルトレが、球団公式サイトに2人に寄せる信頼を語っている。

 ベルトレは「本当にデカイよ。だって、2人のエースがチームにいるということなんだから。コール(ハメルズ)とダルビッシュは偉大な投手だ。間違いなく、どのシリーズでも最初の2試合は他の投手にはならない。頼りになる2人がいるとデカイ」と断言。中でも、手術から復帰1年目で尻上がりに調子を上げたダルビッシュの復調ぶりを、ベルトレは大いに喜んでいる。「ユウが健康でいて、特にシーズン最後の2試合のような登板をしてくれれば、我々にとって大きい。みんな間違いなくワクワクしているんだよ」と、悲願のワールドシリーズ制覇を見据えたという。

 ダルビッシュは、9月24日(同25日)の敵地アスレチックス戦では7回2安打無失点で9三振、同30日(同10月1日)の本拠地レイズ戦では6回3安打1失点ながら12三振という圧巻の投球で、2勝を挙げていた。シーズン最終盤で圧倒的なピッチングを見せたダルビッシュは、白星と共に同僚からも大きな信頼を勝ち得たようだ。