世界中のファンから愛される、テニス界の「生きる伝説」ロジャー・フェデラー(スイス)。そんな彼が22日、自身のTwitterアカウントで「男子テニスと女子テニスが一つになって団結する時」ではないかとメッセージを発した。フェデラーはツイートで「…

世界中のファンから愛される、テニス界の「生きる伝説」ロジャー・フェデラー(スイス)。そんな彼が22日、自身のTwitterアカウントで「男子テニスと女子テニスが一つになって団結する時」ではないかとメッセージを発した。

フェデラーはツイートで「ちょっと気になってたんだけど…..」とやや控えめに前置きしつつ、「今こそ男子テニスと女子テニスが一つになって団結する時だと思っているのは僕だけかな?」と問題提起。その数分後には「僕は、WTAとATPの統合を想像しているよ」と、より具体的に自身の考えを示した。

もちろん、これは男子選手と女子選手の試合を統合するという意味ではなく、ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)という2つの組織を統合することについてだと説明している。

このツイートに対して、プロテニス選手も含め多くのユーザーが賛同する反応を見せている。

フェデラーの盟友ラファエル・ナダル(スペイン)は、自身のTwitterアカウントに「やぁ、ロジャー。僕たちのディスカッションでも知っての通り、男女テニスが1つの組織の中で団結しこの世界的な危機から抜け出すことが良いのではないかという考えに、完全に同意するよ」と投稿。

女子世界2位(ランキングは3月16日付け)のシモナ・ハレプ(ルーマニア)は、笑顔の絵文字を添えて「(そう思っているのは)あなただけではないわ」とコメントしている。

さらに、WTA創設者でもある女子テニス界の重鎮ビリー・ジーン・キング(アメリカ)もこの動きを歓迎している。

フェデラーの投稿に対しては「私もそう思っているし、1970年代初めからずっとそう言ってきたわ。女性と男性が一緒になって1つの声を作る、それが私のテニスに対するビジョンなの。WTA単独での活動は常にプランB(代替案)だった。私たちが同じ考えを持っていることを嬉しく思うわ。ぜひ実現させていきましょう」と力強くコメント。ナダルのツイートに対しては「賛成!私もチームに入れて」と反応している。

新型コロナウイルスという世界的危機に直面している最中、テニス界に大きな変革への動きが拡大されるのか。今後の動向にも注目したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ウィンブルドン」でのフェデラー

(Photo by Adrian Dennis - Pool/Getty Images)