「楽天ジャパンオープン」(ATP500/本戦10月3~9日/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/賞金総額136万8605ドル/ハードコート)のシングルス1回戦で、第6シードのニック・キリオス(オーストラリア)…

  「楽天ジャパンオープン」(ATP500/本戦10月3~9日/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/賞金総額136万8605ドル/ハードコート)のシングルス1回戦で、第6シードのニック・キリオス(オーストラリア)が白熱した場面でも冷静さを保ち、予選を勝ち上がったライアン・ハリソン(アメリカ)を7-5 6-2で退けた。キリオスは2回戦で、ラデク・ステパネク(チェコ)と対戦する。  キリオスは競り合いとなった第1セットの第11ゲームで、このセット唯一のブレークを果たした。第8ゲームが始まる前に、観客のひとりがスタンドの高い位置の階段から落ちるアクシデントが起き、試合は約10分間中断されたが、その間、キリオスはケガをした観客に水を届けるなどの心遣いも見せた。  第2セットでは、キリオスがよりはっきりと主導権を握る。気温が31度まで上がっていた第2セットの出だしで、ハリソンのサービスが崩れ、キリオスがブレークを果たして3-2とリードを奪った。

 そしてキリオスは、次の自身のサービスをキープ。一方ハリソンは、勝負を分けた第7ゲームで癇癪を起こし、2度にわたってラケットを地面に叩きつけた上、一度はポイント間にボールを客席に打ち込んだ。キリオスはブレークに成功し、それからサービスをキープして試合を締めくくった。  キリオスは、ステファン・ロベール(フランス)を6-2 6-1で倒したチェコのベテラン、ステパネクと対戦する2回戦について、「怖がっているよ」とジョークを言った。

 「彼はいい友達なんだ。僕らは気が合うんだよ。彼は年齢を重ねたが、(その年齢相応の体力などの状況に)順応し、適合することを学んでいる」とキリオスは言った。「彼のレベルは変わらず高く、特にこの手のサーフェスでは、いまだ敵に多くのダメージを与えることができる」。  第5シードのダビド・ゴファン(ベルギー)は、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した日本の西岡良仁(ヨネックス)を7-5 6-2で倒し、次のラウンドでイリ・ベセリ(チェコ)と対戦する。ベセリはケビン・アンダーソン(南アフリカ)に対し、3-6 6-0 6-4で逆転勝ちを収めた。  ダブルスでは、トップシードのジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)が、マルティン・クーリザン(スロバキア)/ジョアン・ソウザ(ポルトガル)を6-4 6-1で下した。(C)AP