世界中がロックダウンする中、テニス選手たちは思いがけずツアーから開放されたこの期間を楽しんでいるようだ。家族と充実した時間を過ごしたり、SNSでファンと交流したりしている。その中で、ロジャー・フェデラー(スイス)は「どの願いを叶えたいか」と…

世界中がロックダウンする中、テニス選手たちは思いがけずツアーから開放されたこの期間を楽しんでいるようだ。家族と充実した時間を過ごしたり、SNSでファンと交流したりしている。その中で、ロジャー・フェデラー(スイス)は「どの願いを叶えたいか」と問いかけたテニスTVのツイートをリツイートし、「引退した憧れの選手を呼び戻す」に投票。スポーツ関連ウェブメディアEssentially Sportsが報じている。この投稿を見たファンは、フェデラーのお気に入りのレジェンド選手が誰なのか知りたがった。彼らは、自分の予想と共にフェデラーをタグ付けし、ツイートし始めた。フェデラーは、それらのツイートに丁寧にリプライ。世界中のフェデラーファンを巻き込んで、ちょっとした対話のセッションが始まった。

どうやらフェデラーは、「全仏オープン」3度優勝のグスタボ・クエルテン(ブラジル)を呼び戻したいようだ。ファンのツイートに応え、「そう!!!」とリプライした。

あるファンは、グランドスラム3度優勝のステファン・エドバーグ(スウェーデン)を呼び戻したいとツイート。エドバーグもフェデラーが子供時代に憧れた選手だった。フェデラーは「もちろん、それは素晴らしい選択だ」と答えた。

ピート・サンプラス(アメリカ)も、フェデラーのお気に入り選手のリストから外せない。2001年「ウィンブルドン」4回戦でサンプラスと対戦した試合は、今でもフェデラーの最も好きな試合だという。その日は、フェデラーが憧れのサンプラスと初めて対戦した日であり、「ウィンブルドン」のセンターコートを初めて体験した日でもあった。

フェデラーと同郷であり、16歳でグランドスラム優勝を果たし世界1位に輝いたマルチナ・ヒンギス(スイス)に関しても、フェデラーは「彼女のプレーを見るのが好きだった。テニスIQは並外れていた」と綴った。

さらに、キャリアグランドスラムを達成したアンドレ・アガシ(アメリカ)に関しては「彼と一緒にコートに立てる機会がたくさんあったのは素晴らしいこと。彼からは多くのことを学んだよ!」とツイート。

その他にもフェデラーは、「ビヨン・ボルグ(スウェーデン)はキングだ。僕にとってはずっとキングであり続ける。だから、もちろん僕も賛成だね」「アンディ・ロディック(アメリカ)は、なんていうか、ぜひ」などと次々とファンの予想に反応。

グランドスラム22回優勝のシュテフィ・グラフ(ドイツ)については、「彼女のことは何時間も見たよ。素晴らしいフォアハンド、フットワーク、そして闘志。なんてチャンピオンだ!」と称賛。

ゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)については、ファンからの「グラスコートでゴランのサーブを返せたと思うか」という質問に対して「分からないけど、やってみたいと思うよ。彼はいい選手だった。まだテニスをしているかな?」、ジム・クーリエ(アメリカ)については「アイアン・ジムとプレーできなかったのは残念だよ」とコメント。

しかし、自身のコーチであるイバン・ルビチッチ(クロアチア)は呼び戻したくないらしい。フェデラーは、現役時代のルビチッチにバーゼルとグスタードで敗れているからだそうだ。

さらにフェデラーは、以下の選手たちにもユニークな回答をしている。

ジョン・マッケンロー(アメリカ)「“本気で言ってるのか?!“(マッケンローが現役時代に審判に向かって叫んだ有名なセリフ)もちろんイエスだよ!」

モニカ・セレス(アメリカ)「(ファンからの「彼女は素晴らしかった」というコメントに対して)彼女は素晴らしかったし、今も素晴らしい」

パトリック・ラフター(オーストラリア)「(「もしかしたら今なら勝てるかもね」というコメントに対して)今のままでいいよ。0勝3敗で満足さ。彼のことは大好きだよ」

マルク・ロセ(スイス)「僕の兄のような、素晴らしい人だよ。マルクと多くの時間を過ごせてラッキーだった!」

レイトン・ヒューイット(オーストラリア)「もうなまっているんじゃない?なんて冗談!試合をしたら大変だろうな」

ジミー・コナーズ(アメリカ)「(「同じく100回以上優勝を果たしているコナーズ?」というコメントに)この写真のように肩を並べられて本当に幸運だ。正にレジェンド」

(テニスデイリー編集部)

※写真は2013年ATPイベントでのレジェンド選手達

(Photo by D Dipasupil/Getty Images)