オーストラリアは、世界の中ではかなりコロナ対策が成功している国だ。だからオーストラリアのプロラグビーリーグは、早ければ来月にもシーズンを再開したいと望んでいる。スポーツ関連ウェブサイトSporting Newsが報じている。「ウィンブルドン…

オーストラリアは、世界の中ではかなりコロナ対策が成功している国だ。だからオーストラリアのプロラグビーリーグは、早ければ来月にもシーズンを再開したいと望んでいる。スポーツ関連ウェブサイトSporting Newsが報じている。「ウィンブルドン」は中止され、「全仏オープン」は今年後半に延期となった。そんな中で世界ランキング43位のジョン・ミルマン(オーストラリア)は、オーストラリアでテニスを再開するチャンスがあるのではないかと考えている。

彼はそのアイディアをSNSに投稿。州対抗の大会を開いて国内のテニス界を盛り上げるのはどうかと訴えた。ミルマンは、「もしATPが再開できるようになる前にオーストラリアが立ち直ったら、国内でテニスへの関心を盛り上げるチャンスだと思う」と綴った。

「これまでとは全く違う大会を作る。例えば、州同士のチーム対抗戦はどうだろう。男女混合にして2人のレジェンド選手(男女)、6人の現役選手(男女各3人)、2人のジュニア選手(男女)で1チーム。シングルス、ダブルス、混合ダブルスの試合をする。スコア方式を変えてもいい」

「選手は契約によって報酬を受け取る。そうすれば選手たちは経済的に助かるし、人々はいつもと違うチームでのテニスで、過去・現在・未来の選手たちのプレーを見られる」

オーストラリアのクイーンズランド州出身で30歳のミルマンは、ガッツのあるプレーでファンに愛されている選手だ。最近では今年の「全豪オープン」で、ロジャー・フェデラー(スイス)とフルセットの素晴らしい試合を繰り広げた。

ミルマンは、以前にも「世界のエリート選手」以下の選手たちにとってツアーを回る生活がいかに厳しいか、大きな大会への出場権を得るためにランキングポイントを稼ぐことがどんなに大変かを述べてきた。

彼は、提案したような大会が開かれれば、選手たちにとってはツアーが再開した時の助けにもなると考えている。実現されれば、選手たちにもファンにとっても、良いことに違いない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年の「デビスカップ」でのミルマン

(Photo by Mark Brake/Getty Images)