今シーズンは中止となった「ATP1000 マドリード」。代わりに、ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介してプロテニス選手が参加するオンライントーナメントが27日から開催される。これまで大…

今シーズンは中止となった「ATP1000 マドリード」。代わりに、ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介してプロテニス選手が参加するオンライントーナメントが27日から開催される。これまで大会側から計16名の出場選手が発表されていたが、現地17日、第5弾として新たに4名の出場者が発表された。

現実のツアーで活躍するトッププロ達が、ラケットをゲームコントローラーに持ち替えてテニスを競い合う、このオンライントーナメント。ラファエル・ナダル(スペイン)とアンディ・マレー(イギリス)の出場もすでに発表されている。

今回出場が発表されたのは、男子のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)とディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)。女子のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)とジョハナ・コンタ(イギリス)だ。

大会公式サイトでは選手のコメントが掲載されており、現実の「ATP1000 マドリード」の2018年優勝者でもあるズベレフは次のように話している。

「ムトゥア マドリード・オープンの革新的な取り組みに参加することは素晴らしいことだ」「この時期にテニス界をひとつにする絶好の機会だと思う。自宅からテニスファンを楽しませられたらと思うよ。良いドローを祈ろう!」

また、シュワルツマンは「ムトゥア・マドリード・オープン・バーチャル・プロでプレーするのが待ち遠しい」「よくビデオゲームはしているが、この大会でもうまくできるといいな」と楽しみにしているようだ。

そして、スビトリーナは「ムトゥア マドリード・オープンの取り組みには本当にワクワクしているわ」「間違いなくみんなタイトルを目指して戦うでしょう…私もそうするわ!」と意気込みを表明。

コンタは「このアイディアは私たちを試合モードに戻してくれるし、良い目的のためでもあるのでとても良いわ」「最高のスキルを見せるために練習をし始めたし、準備はできているわ。私のプレーを見てね!」と語った。

なお、現時点で出場が発表されている選手20名は以下の通り。

男子

ラファエル・ナダル(スペイン)

アンディ・マレー(イギリス)

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)

ガエル・モンフィス(フランス)

ダビド・ゴファン(ベルギー)

ファビオ・フォニーニ(イタリア)

ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)

カレン・ハチャノフ(ロシア)

ジョン・イズナー(アメリカ)

ルカ・プイユ(フランス)

女子

エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)

キキ・バーテンズ(オランダ)

アンジェリック・ケルバー(ドイツ)

マディソン・キーズ(アメリカ)

クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)

カルラ・スアレス ナバロ (スペイン)

ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)

ジョハナ・コンタ(イギリス)

フィオナ・フェロ(フランス)

ユージェニー・ブシャール(カナダ)

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このオンラインゲーム大会「ムトゥア・マドリード・オープン・バーチャル・プロ」は4月27日から30日の4日間で開催される。ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介して、ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)の選手たちそれぞれ16名が自宅からバーチャルなマドリード大会に参加する。

大会公式サイトによると、大会フォーマットは次の通り。16名のシングルス選手が2つのドロー(ATPとWTA)にそれぞれ参加し、まず4つのグループに分かれる。そして、各グループの1位と2位が決勝トーナメントである準々決勝に進出するというもの。

それぞれのドローに賞金15万ユーロ(約1,754万円)が設けられており、優勝者は現在経済的に苦しんでいるテニス選手に賞金からいくら寄付するかを決めることができる。さらに追加の5万ユーロ(約584万円)は、新型コロナウイルスによる社会的影響を軽減するために活用される。

(テニスデイリー編集部)

※為替レートは2020年4月18日時点

※写真は「全豪オープン」でのズベレフ

(Photo by Frank Molter/picture alliance via Getty Images)