元ダブルス世界1位のマイク・ブライアン(アメリカ)、ボブ・ブライアン(アメリカ)の引退ツアーは、プラン通りにはいっていない。だがもしテニスが2020年末まで再開しない場合、彼らは引退を1年延期…

元ダブルス世界1位のマイク・ブライアン(アメリカ)、ボブ・ブライアン(アメリカ)の引退ツアーは、プラン通りにはいっていない。だがもしテニスが2020年末まで再開しない場合、彼らは引退を1年延期することを考えている。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えた。双子のブライアン兄弟は、2020年の「全米オープン」を最後に選手生活にピリオドを打つとされていた。だが、世界中でコロナウイルスの流行が続く中、テニスのツアーは少なくとも7月13日まで中断されることになっている。

さらには、「全米オープン」前哨戦の1つである今年の「ロジャーズ・カップ(モントリオール)」の中止が決まったことで、「全米オープン」自体の開催まで危ぶまれる状況となった。その結果、「最後にもう一度“全米オープン”を戦いたい」と強い思い入れを表明してきたブライアン兄弟は、引退を1年遅らせる可能性が出てきた。

インタビューで、マイクは「“ATP1000 インディアンウェルズ”や“ATP1000 マイアミ”が中止になって、ファンの皆にさようならを言えなかったのはすごく残念だ。いまやヨーロッパの大会は“ウィンブルドン”まですべての大会が中止だ」と語った。

さらにマイクは、「全米オープン」に最後にもう一度出場したいこと、アメリカでのハードコート大会の幾つかにも出場を希望していることを明かし、「僕たちは“全米オープン”が自分たちの最後の大会だとずっと言ってきた。今は成り行きを見守るしかないけれど」と付け加えた。

「もし今年いっぱいあと1試合も戦えない、“全米オープン”にも出場できないとなったら、2021年もプレーを続ける可能性がある」

一卵性双生児のマイク&ボブ・ブライアン兄弟は、テニス史上最も成功したダブルスペアだ。二人はチームとしてグランドスラムで16回優勝している。オリンピックメダルも複数獲得し、男子のペアの中では最多ゲーム数、最多試合数、最多大会出場、そして最多グランドスラム優勝を誇る。

伝説的なダブルスペアのチェストバンプを、是非もう一度見たいものだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ATP1000インディアンウエルズ」でのブライアン兄弟

(Photo by Yong Teck Lim/Getty Images)