4月13日に放送されたWOWOWの週刊テニスNAVIに、ダニエル太郎(日本/エイブル)がインタビューで出演。新型コロナウイルスの影響による今の状況や、自粛の中だからこそ遊びに対して真面目に考え…

4月13日に放送されたWOWOWの週刊テニスNAVIに、ダニエル太郎(日本/エイブル)がインタビューで出演。新型コロナウイルスの影響による今の状況や、自粛の中だからこそ遊びに対して真面目に考えることの大切さを語った。

現在テニスツアーは少なくとも7月12日までは中断することが決まっており、丸4ヵ月は試合がない状態。「全仏オープン」は9月開催へ延期となり、「全米オープン」も現時点では開催予定だが、ツアー再開の目途が立っていない。

ダニエルは「テニスの練習に対してモチベーションを保つのが難しい」とし、「今年はたぶんテニスはできないなという可能性の方が僕は大きいと思います。そういう最悪の状況に自分の心を整えているという感じですね」と話す。

テニスという仕事ができないため、選手たちの経済状況も苦しいことは既に報じられているが、ダニエルも「特に200位くらいから下の選手たちは苦しい時期だなと思います。ツアーがないだけでなく、プライベートレッスンもバイトとかもできないから、かわいそう。まあ自分もその一人ですけど」と語った。

ツアーがないため、自宅で過ごす様子や何かにチャレンジする様子をSNSに投稿する選手が多いが、ダニエルもその一人。これまでにけん玉やトリックショット、自宅のベランダで壁打ちする動画などを積極的に投稿している。ダニエルはその理由をこう話している。

「今のSNSの力はすごくて、たくさんの人たちが見ているから、元気を与えられるかもしれないし、それプラスこういうこともやってみてくださいみたいな。ファンのみなさんも、家で過ごす時間が多くなってきているので、大会がないから選手たちはできることで繋がれればなと」

「子どもの時からずっとやっているテニスなので、今もスポーツなしの世界は想像できない。だからスポーツを通して元気やエンターテインメントを提供できる選手になりたいなと思います」

そして最後に、自粛の中だからこそ、遊ぶことを真面目に考えてほしいと語った。

「SNSでみんなチャレンジしたりとか、遊びとかいうのが、自分の成長に使えるか、自粛によって自分が崩されるかという時期になってくると思います。なので、遊ぶことに対してもっと真面目に考えてほしい時期だと思います。遊んでいる時が一番成長する時だと思うので。それをよく考えて、みんなでこれを乗り越えて、また元気にテニスをやっている姿を見せられればなと思います」

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「楽天ジャパンオープン」でのダニエル太郎

(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)