今シーズンは中止となった「ATP1000 マドリード」。代わりに、ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介してプロテニス選手が参加するオンライントーナメントが27日から開催される。現地15日、大会側から第4弾として新たに4名の出場者が発表…
今シーズンは中止となった「ATP1000 マドリード」。代わりに、ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介してプロテニス選手が参加するオンライントーナメントが27日から開催される。現地15日、大会側から第4弾として新たに4名の出場者が発表され、これで全32名の出場選手のうち半数の16名が決まった。
先日、ラファエル・ナダル(スペイン)とアンディ・マレー(イギリス)の出場も発表された、このオンライントーナメント。
今回発表されたのは、男子のガエル・モンフィス(フランス)とファビオ・フォニーニ(イタリア)。女子のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)とマディソン・キーズ(アメリカ)だ。
大会公式サイトによると、ゲーム好きというモンフィスは「ロックダウン中にビデオゲームをたくさんプレーしているので、ムトゥア マドリード・オープンが主催する『テニス ワールドツアー』の大会で仲間でもある選手たちに再会できて嬉しいよ」と喜びのコメント。
そして「僕たちは競技モードに戻るけど、それ以上に大事なのは我々が大義のためにプレーすることだ」とこの大会の意義を述べた。
また、現実の「ムトゥア マドリード・オープン」女子シングルスで2度準優勝しているアザレンカは「みんなに、私たちの試合の観戦を楽しんでほしいわ」とコメント。そして、2013年から毎年本戦に出場していたキーズは「私たち選手を集めて、家にいながらオンラインで対戦できる。素晴らしい方法ね」と語った。
すでに出場が発表されているキキ・バーテンズ(オランダ)やルカ・プイユ(フランス)は練習を始めたことを自身のTwitterで報告している。これらに対しフォニーニは「勝つためにベストを尽くすが、仲間たちの何人かはとても上手くて熱心に練習していると聞いている」「一体誰が頂点に立つかな!」とコメントしている。
なお、現時点で出場が発表されている選手16名は以下の通り。
男子
ラファエル・ナダル(スペイン)
アンディ・マレー(イギリス)
ガエル・モンフィス(フランス)
ダビド・ゴファン(ベルギー)
ファビオ・フォニーニ(イタリア)
カレン・ハチャノフ(ロシア)
ジョン・イズナー(アメリカ)
ルカ・プイユ(フランス)
女子
キキ・バーテンズ(オランダ)
アンジェリック・ケルバー(ドイツ)
マディソン・キーズ(アメリカ)
クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)
カルラ・スアレス ナバロ (スペイン)
ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)
フィオナ・フェロ(フランス)
ユージェニー・ブシャール(カナダ)
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このオンラインゲーム大会「ムトゥア・マドリード・オープン・バーチャル・プロ」は4月27日から30日の4日間で開催される。ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介して、ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)の選手たちそれぞれ16名が自宅からバーチャルなマドリード大会に参加する。
大会公式サイトによると、大会フォーマットは次の通り。16名のシングルス選手が2つのドロー(ATPとWTA)にそれぞれ参加し、まず4つのグループに分かれる。そして、各グループの1位と2位が決勝トーナメントである準々決勝に進出するというもの。
それぞれのドローに賞金15万ユーロ(約1,761万円)が設けられており、優勝者は現在経済的に苦しんでいるテニス選手に賞金からいくら寄付するかを決めることができる。さらに追加の5万ユーロ(約587万円)は、新型コロナウイルスによる社会的影響を軽減するために活用される。
(テニスデイリー編集部)
※為替レートは2020年4月16日時点
※写真は「ATP500ロッテルダム」でのモンフィス
(Photo by Jan Kok/Soccrates/Getty Images)