萩野公介、桐生祥秀らが東洋大学でリオオリンピック報告会を開催「4年後は直接観てほしい」

東洋大学は東京都文京区の白山キャンパスで10月3日、8月に開催されたリオデジャネイロ五輪に出場した同大所属選手による報告会を行った。東洋大学からは競泳部より萩野公介選手（文学部4年）、内田美希選手（経営学部4年）、陸上競技部から桐生祥秀選手…

東洋大学は東京都文京区の白山キャンパスで10月3日、8月に開催されたリオデジャネイロ五輪に出場した同大所属選手による報告会を行った。

東洋大学からは競泳部より萩野公介選手（文学部4年）、内田美希選手（経営学部4年）、陸上競技部から桐生祥秀選手（法学部3年）、松永大介選手（理工学部4年）、ウォルシュジュリアン選手（ライフデザイン学部2年）の計5選手が日本代表としてリオデジャネイロの大舞台に立った。

会場に集まった学生たちはペーパーフラッグを振り、壇上に上がった萩野選手たちを拍手で包み込んだ。

萩野選手は男子400m個人メドレーで日本新記録を叩き出して金メダルを獲得し、男子200m個人メドレーで銀メダル、男子4×200mリレーは第一泳者として参加して銅メダル、合計3つのメダルを手にいれた。また、男子200m自由形では7位入賞を果たした。

「リオのオリンピックでは、ここでパブリックビューイングをしていただき、何とか目標とする金メダルを持って帰ることができました。4年後はパブリックビューイングではなく、直接観にこれるチャンスがあるかなと思う」

萩野選手
東京五輪へ向けた戦いはすでに始まっているとして、「日本でもたくさん大会が行われているので実際に観にきてほしい」と同じキャンパスに通う学生たちにアピールした。

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陸上男子100mと陸上男子4×100mリレーに出場した桐生選手。9秒台も期待された男子100mでは10秒29のタイムで予選29位に終わった。しかし、第三走者として走った男子4×100mリレーではアジア新記録となる37秒60での銀メダル獲得に貢献。優勝のジャマイカに迫る走りは日本中を熱狂させた。

「世界の壁に当たって勝負することができなくて、4年後、あと4年しかないんですけど、そこでしっかり勝負して行きたいと思います。リレーでメダルを獲ったんですけど、個人で活躍することが今回のリオの目標でもあったので50：50で悔しさもある、嬉しさもあるオリンピックでした」

桐生選手
【次ページ　陸上競技部・松永大介選手】

陸上男子20km競歩に出場した松永選手。1時間20分22秒のタイムで日本人歴代最高順位となる7位入賞となったリオデジャネイロで五輪。歴史に残る快挙だが、メダル獲得を目標に掲げていただけに、早くも次の目標に照準を定めている。

「みなさんの声援のおかげで7位という日本人初の入賞を成し遂げることができました。ただ、夢はあくまでメダルでしたので、まだまだこの結果に満足することはできません。4年後と言わずに、来年のロンドンの世界選手権から金メダルを目指して頑張っていきたい」

松永選手
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陸上男子400mと男子4×400mリレーに出場したウォルシュ選手。男子400mは予選38位、第一走者で走った男子4×400mリレーは予選13位だった。結果は振るわなかったが、まだハタチの若者にとって五輪という舞台が経験となり未来につながることだろう。

「今回はあまりいい結果ではなかったですけど、楽しかったのもあって、ヨカッタっすね（笑）。来年は世界陸上も頑張りたい」

ウォルシュ選手
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競泳女子100m自由形、女子4×100mリレー、女子4×100mメドレーリレーにエントリーした内田選手。女子100m自由形は準決勝14位、第一泳者の女子4×100mリレーは8位入賞、第四泳者の女子4×100mメドレーリレーは予選10位。2012年ロンドン五輪とリオデジャネイロ五輪を経験したが、9月で現役引退を表明した。

この日はビデオメッセージでの出演となったが、やりきった感のある声で感謝の気持ちを伝えていた。

内田選手のビデオメッセージ
「400mリレーで8位という結果を残すことができました。9月頭に行われた日本学生選手権では女子総合優勝をすることができました。私自身、9月で現役生活を引退することになったのですが、これまで支えてくださったすべてのみなさまに感謝したいと思います。ありがとうございました」

東洋大学のリオデジャネイロ五輪報告会に登壇した萩野公介（2016年10月3日）撮影：五味渕秀行