写真:パナギオティス・ジオニス(ギリシャ)/提供:ittfworldヨーロッパ卓球連合(ETTU)は12日、現在、T.T彩たまでもプレーするギリシャの40歳カットマン、パナギオティス・ジオニスのインタビューをウェブサイトに掲載した。歯科医で…

写真:パナギオティス・ジオニス(ギリシャ)/提供:ittfworld

ヨーロッパ卓球連合(ETTU)は12日、現在、T.T彩たまでもプレーするギリシャの40歳カットマン、パナギオティス・ジオニスのインタビューをウェブサイトに掲載した。

歯科医でもあるジオニスだが、自身のインスタグラムによると、現在は在宅生活の中のごくわずかな外出時間に自転車トレーニングを行っているという。

当時歯科医だったが、卓球のプロになると決めた



卓球の世界で高みを目指す前に、ジオニスは歯科医の資格を取った。「いつ卓球のプロになろうと思ったのか」という質問に対してこう答えている。

「アテネ五輪の後です。当時、既に歯科医でしたが、これこそ自分の人生にとってやりたいことだと感じたのです」。

もっと早くにプロ選手になりたかったが、ギリシャではプロ卓球選手の本業だけで生活することは難しかったため、勉強も続けたという。

もっとも印象に残っている選手はティモ・ボル

長いキャリアの中で、最も印象に残っている選手に、ブンデスリーガでも共に戦ったドイツの”皇帝”ティモ・ボルを挙げる。

「彼はキャリアの中で全てを勝ち取ってきたからね。彼はレジェンドであり、とてもシンプルな人だし、同じチームで一緒にプレーしたことは、たとえスタイルが違っていても、私にとっては大きな教えになった」。




写真:ティモ・ボル(ドイツ)/提供:ittfworld

また、一番悔しかったのは2012年ロンドン五輪で岸川に負けた試合だという。「追い上げて先にマッチポイントを握りながら、イージーボールを出して負けてしまった。その後3日間眠れませんでした」とジオニスは振り返る。




写真:岸川聖也/提供:ittfworld

5回目の五輪に出場したい




写真:パナギオティス・ジオニス(ギリシャ)/提供:ittfworld

ジオニスは「あなたが卓球というスポーツに与えた影響は」という質問に対して「今はカットマンが少ないので、将来、多くの人が私のようなスタイルを目指してくれると嬉しい。観客にとって、とてもエキサイティングなスタイルだから」と語った。




写真:パナギオティス・ジオニス(ギリシャ)/提供:ittfworld

次の目標を「5回目の五輪出場権の獲得に挑戦したい」と語るジオニス。

現在の厳しい環境下での、この40歳カットマンの不屈の精神に、私たちも大いに励まされる。

文:ラリーズ編集部