テニス選手たちはいつも大会に出場するため世界中を飛び回り、家で過ごせる時間はごくわずかだ。そんな彼らが長い間家で過ごすことに慣れるには少し時間がかかったようだが、今は多くのテニス選手たちが思いがけない贈り物を喜んでいる。その贈り物とは、まだ…

テニス選手たちはいつも大会に出場するため世界中を飛び回り、家で過ごせる時間はごくわずかだ。そんな彼らが長い間家で過ごすことに慣れるには少し時間がかかったようだが、今は多くのテニス選手たちが思いがけない贈り物を喜んでいる。その贈り物とは、まだ幼い子供たちと過ごす大切な時間。テニス関連ウェブメディア Baselineが伝えている。元世界ランキング5位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)は昨年9月に初めての子供となる女の子を授かった。彼がSNSにアップした写真は、娘を抱いたアンダーソンと、ツアーもよく一緒に回っているチワックスの愛犬との3ショット。

「ずっと娘を見ていられるよ。彼女が小さなことを学んでいくのがよく分かるんだ。娘とこんな時期を一緒に過ごすことができて良かった」とアンダーソンは語った。

アンダーソンは右膝の手術を受けた後、クレーシーズンでの復帰を目指していたが、今はそれも、早くても7月13日までお預けだ。

世界21位のジョン・イズナー(アメリカ)にとって、ものは考えようだ。彼は奥さんと2人の幼い子供たちとの写真に「家族一緒なら隔離生活も悪くない」とコメントを添えた。

世界45位のサム・クエリー(アメリカ)は、2月19日に男の子が生まれたばかり。ツアーが通常通り行われていれば、幼い我が子の成長を常に見守ることは叶わなかったが、今はずっと家にいられる。奥さんが3人で撮った写真に「最愛の小さな息子と1ヶ月」というコメントをつけてSNSにアップした。

クエリーは、「毎日忙しいよ。テニスが中断して1ついいことがあった。それは生まれたばかりの息子と一緒に過ごせたことだ。テニスがスケジュール通り行われていれば、この時期の息子と長く一緒に過ごすことなどできなかったからね」と語っている。

そして世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)も、2人の子供たちと過ごす予想もしていなかった長い時間を楽しんでいる。彼は奥さんと子供たちが絵本などを広げてくつろいでいる写真に、「みんなが健康で安全でありますように。もしも病気ならちゃんと治りますように」とメッセージを添えた。

このほか、ジェレミー・シャルディ(フランス)、ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)、ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)らも子供と過ごす写真をSNSにアップ。ダブルスのマイク・ブライアン(アメリカ)は4月末に初めての子供が生まれる予定だ。

どんな困難な時にも、良い面を見つける方法はある。これらのテニス選手たちにとって、家族と過ごす貴重な時間はまさにそういう良い面だろう。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年ブライアン兄弟と家族達

(Photo by Aaron Gilbert/Icon Sportswire via Getty Images)