人と距離をとり、外出自粛を求められる中で、テニスを見られないことは実に寂しいことだ。大会で戦うことはできないが、世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)はその状況でも最善を尽くそうと…

人と距離をとり、外出自粛を求められる中で、テニスを見られないことは実に寂しいことだ。大会で戦うことはできないが、世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)はその状況でも最善を尽くそうとしている。つい最近、ナダルは妹と即興試合をする動画をInstagramにアップした。世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア)はこのマッチを楽しんで観戦したようだ。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えている。どんなテニスでも、全く無いよりはいい。ナダルは、ラケットを持たずに家で座り続けることに慣れていない。そこで、仲良しの妹と裏庭でテニスに興じることにしたわけだ。結果、裏庭での即興テニスでは、ナダルはそこまで卓越したプレーヤーではないことが発覚した。

どんなテニスであっても、少しでもテニスの試合を見られることは嬉しいことだ。ましてやナダルの試合ならば。それはプロ選手も同じで、ティームもその1人だったようだ。

ティームは、ナダルのInstagramに「すごい」とコメント。それに気づいたナダルは「ドミ、元気にしてる?最近どこにいるの?」と返事をし、ティームは「元気だよ、ありがとう。君と君の家族も健康であることを願うよ!オーストリアより」と返していた。

ナダルとティームが対決した「全豪オープン」の試合は、ここ最近ではトップクラスの素晴らしい試合だった。2人は準々決勝で対戦。激闘の4セットの末、ティームがナダルを下して決勝に進んだ。

テニスが現実に行われていた日々が懐かしい。早く新型コロナウイルスが収束し、試合を観戦できる日々が戻ってきてほしいものだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「全豪オープン」でのナダル(左)とティーム(右)

(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)