世界中のスポーツイベントの相次ぐ中止で、多くのスター選手たちがSNS上で多くの時間を費やしている。それには、ニック・キリオス(オーストラリア)も含まれている。彼は、ユージェニー・ブシャール(カ…

世界中のスポーツイベントの相次ぐ中止で、多くのスター選手たちがSNS上で多くの時間を費やしている。それには、ニック・キリオス(オーストラリア)も含まれている。彼は、ユージェニー・ブシャール(カナダ)のTwitter上での「ボーイフレンド募集(?)」に反応した数日後、別の女子テニス選手に警告のメッセージを送っていた。豪Yahoo! Sportが伝えている。元ダブルスパートナーのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)が「裏庭がビーチ #隔離中」とコメントを添えてInstagramに投稿した、ビキニ姿で波打ち際で微笑んでいる写真に、キリオスは「家にいろ、バカだな」と警告。

キリオスは、世界人口の約3分の1がロックダウンにより封鎖され、各国政府が国民にどうしても必要な場合以外は家を出ないよう呼びかけている事実に言及したのだ。キリオスのコメントは冗談まじりだったが、フォロワーの中にはアニシモワの行動に真剣に疑問を呈している人々も多くいるようだった。

キリオスとアニシモワの特別な友情

今年1月、キリオスは「全豪オープン」シングルスの試合後の記者会見で、アニシモワに亡くなった父親について質問して彼女を泣かせた記者を非難した。アニシモワは、会見で「(お父さんの死でまだ)動揺しているか」と尋ねられた時、「試合が終わってこんなにすぐに、どうしてもこの話をしなければいけないの?」と言って泣きだしてしまった。

「全豪オープン」は、18歳の彼女にとって2019年「全米オープン」直前に突然、長年のコーチでもあった父を失ってから、最初に出場したメジャー大会だった。「悲しみはまだ消えないけれど、大好きな“全豪オープン”でプレーすることを嬉しく思っていたわ。良い思い出があるから」と、涙を振り払った彼女は語った。

キリオスは記者を非難し、「腹立たしい。思いやりを持てよ。こんなのフェアじゃない。アマンダ、元気を出して」と、Twitterに綴った。

キリオスは、同じ「全豪オープン」のミックスダブルスで一緒にプレーする前にも、励ましの言葉を述べている。「彼女は素晴らしい人だよ。ダブルスを楽しみにしているんだ。シングルスで、彼女は1回戦で負けてしまった。大会に残るのは、辛いことかもしれないけど」とキリオスは語った。

「うまくいけば、彼女を元気づけられるかもしれない。いい試合ができたら。きっとできると思うよ。彼女は素晴らしい選手だ。1ヶ月半の間、楽しみにしてた。小さな子供みたいに、とても興奮しているんだ」

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「全豪オープン」でのキリオス(左)とアニシモワ(右)

(Photo by Mike Owen/Getty Images)